進捗状況(2025年度):スタートアップとの協働によるスマートサービス実装プロジェクト【デジタルサービス局】

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 このプロジェクトでは、「スマート東京」の実現に向けて、都内全域をフィールドに、2026年度末までに180件以上のスマートサービス*をスタートアップによってスピーディに実装していくことを目指しスタートしました。この目標に先立ち、2025年度までに180件を超える実装を完了するとともに、引き続き、更なるスマートサービスの実装を推進していきます。

 *スマートサービス:デジタル等の力を活用した都民のQOL向上に資するサービス

 東京都は、この目標を達成するために、スタートアップによるスマートサービスの実装を支援する「スマートサービス実装促進事業者」(以下、「実装促進事業者」とお呼びします。)と連携しながら、都内各エリアでのスマートサービスの実装を進め、スマートシティの取組を加速化していきます。

事業実施フロー

進捗状況(2025年度)

実装件数「180件以上」の目標を達成しました!

 2025年度は6者の実装促進事業者と東京都が協働し、スタートアップ等による都内各エリアへのスマートサービスの実装を加速させ、2026年3月までに計182件のスマートサービスが実装されました。 ここでは、実装に至ったスマートサービスの一部を紹介いたします。

株式会社unerry

  • リデル株式会社 「INFLUFECT(インフルフェクト)」
            ・・・データに基づくインフルエンサーマーケティング(都内自治体)
     来街者のオーバーツーリズム問題に対して、混雑分散・マナー啓発を促すインフルエンサーマーケティングを実装しました。インフルエンサーが代替ルートなどをSNSへ投稿・拡散することで、混んでいるエリアの混雑緩和と、空いているエリアへの送客を実現しました。

CIC Japan Innovation Services 合同会社

  • 株式会社ジオクリエイツ 「GISTA(ジスタ)」
                 ・・・オフィス空間の評価サービス(都内企業)
     オフィスの緑化はウェルビーイング向上に有効とされる一方、効果の定量評価が課題でした。本取組では、従業員の位置情報と心拍データを取得・分析し、集中度やリラックス度を可視化しました。レイアウト変更前後の比較により、植物との位置関係と集中度・リラックス度との相関が確認されました。これにより、環境改善の効果を定量的に把握し、より効果的な配置提案が可能となりました。

株式会社デジタルガレージ

  • オイテル株式会社 「OiTr(オイテル)」
                  ・・・生理用ナプキン無料提供サービス(都内商業施設)
     「生理用品は、なぜトイレットペーパー同様にトイレに常備されていないのか?」という疑問に対するソリューションとして実装されたサービスです。生理に伴う女性特有の健康問題を社会課題として捉え、生理のある人が強いられる負担を軽減するために、「トイレットペーパーと同じように、個室トイレに生理用品が行き届く社会」の実現を目指しています。

株式会社eiicon

  • 合同会社Limot 「Limot(リモット)」
                   ・・・立ち乗り型EVモビリティ(都内公共施設・企業)
     「快適で安全な移動」と「豊かな観光体験」を提供し、地域の周遊性向上や地域全体の活性化に繋げるモビリティサービスを実装しました。歩きでは少し距離がある観光スポットでも気軽に移動することができ、また、次世代観光ガイドアプリの活用により、迷うことなく、効率的にたくさんの場所を回ることができます。

大日本印刷株式会社

  • 株式会社ビーライズ 「XRマニュアル」
                 ・・・てんかん発作VR研修プログラム(都内教育関連施設)
     てんかんのある子どもは、学校生活の中で発作を起こす可能性があり、その対応は教職員に求められています。そこで、教職員が発作時の状況をイメージしながら学べるよう、VR教材を開発しました。本教材を活用した研修プログラムの実装を通して教職員の対応力の向上を図り、子どもたちが安心して過ごせる学校環境づくりに寄与します。

ReGACY Innovation Group株式会社

  • 株式会社GATARI 「Auris(オーリス)」
               ・・・誰もが歴史や背景を楽しめるアート体験(都内文化施設)
     視聴覚障がい者を含む、様々な属性を持つ人々が、誰でもアート作品を楽しめる環境の創出を目指して実装されたMR(Mixed Reality)サービスです。高度な空間認識技術と、自然な音声ガイドを活用し、スマホ1つで、「作品を”目で見る”だけではなく”耳で聴き、心で感じる”体験」を提供することができます。

後継事業について

 2025年度はこのプロジェクトの後継事業として、「社会課題解決に向けたスマートサービス実装事業」を新たに開始しました。この事業では、「インクルーシブ*をテーマとしたスマートサービス」にフォーカスした上で、都内全域をフィールドに、2029年度までに240件以上のスマートサービスをスタートアップによって実装・展開していくことを目指しています。

 *インクルーシブ:人々の年齢や性別、国籍、心身の障害有無に関係なく共生すること

後継事業の進捗状況(2025年度)

インクルーシブなスマートサービスの実装を開始しました!

 新たに2者の実装促進事業者と東京都が協働し、「多文化共生」「障がい者支援」「女性活躍」「子育て支援」「市民参加」といった分野に対し、14件のスマートサービスが実装されました。
 こちらでも、実装に至ったスマートサービスの一部を紹介いたします。

伊藤忠テクノソリューションズ株式会社

  • VMFi株式会社 「TransDisplay(トランスディスプレイ)」
                   ・・・リアルタイムAI翻訳ソリューション(都内自治体)
     地域社会における日本語を母語としない外国人の増加に伴い、多言語対応するための窓口負担対策や多言語人材の確保が急務となっています。そこで、AIを活用した33言語に対応するコミュニケーションツールを実装しました。独自の音声認識・翻訳アルゴリズムにより、会話のテンポを崩さない瞬時の翻訳を実現します。

TIS株式会社

  • Trim株式会社 「mamaro(ママロ)」・・・移動式ベビーケアルーム(都内商業施設)
     少子化社会であっても、出生数に比して授乳室の「量」は不足しています。また、カーテン仕切りでプライバシーが保護されにくい、といった「質」の課題も指摘されています。そこで、誰でも無料で利用できる完全個室型のベビーケアルームを実装しました。移設のできる「置くだけ」の完全個室スペースは先述の質量的問題を解決すると同時に、授乳スペース・おむつ替えスペースへの不安からくる、「外出しづらい社会」の抑制に寄与します。

今後の取組(2026年度)

  • 引き続き、実装促進事業者と連携し、都内各エリアへのスマートサービスの実装に向けて取組を進めます。

※事業の詳細や今後の取組については、本事業のホームページ及び後継事業のホームページでも随時情報を発信してまいりますので、ぜひご覧ください。