進捗状況(2025年度):シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]プロジェクト【生活文化局】

CCBT

進捗状況(2025年度)

12月13日(土)リニューアルオープン 渋谷から原宿へ

シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]は、2025年12月13日(土)、原宿に移転し、リニューアルオープンしました。

オープニングを飾るラインナップとして、SIDE COREによる特別展「新道路」CCBT初の音楽イベント「極地からの音」のほか、都市の未来の可能性を探るトークセッションワークショップなど、さまざまなプログラムを開催しました。

CCBTリニューアルオープン 渋谷から原宿へ

アート・インキュベーションの実施

CCBT毎年5 組のクリエイターを「アーティスト・フェロー」として公募・選考しています。選ばれたクリエイターは、CCBT のパートナーとして、創作活動のほか、CCBT で開催するワークショップ等を行いました。

CCBTアート・インキュベーションの実施

上田麻希(Ueda Maki)「Olfacto-Politics: The Air as a Medium(嗅覚の力学〜メディウムとしての空気〜)」
展覧会「Aerosculpture ver.2『匂う森』」
2026年1月30日(金)~2月1日(日) 18:00-20:00 会場:夢の島熱帯植物館
展覧会「嗅覚の力学~メディウムとしての空気~」
2026年2月13日(金)~3月1日(日)13:00-19:00 会場:CCBT

嗅覚の力学メディウムとしての空気

本プロジェクトは、「におい」を起点として、私たちが吸っている空気をコモンズ(共有財)として捉え直し、その空気を〈見え、体験できるもの〉にすることを試みる複合的な取り組みです。プロジェクトは主に三つの要素から構成されています。第一に、レクチャーやワークショップといった学びの機会を提供すること。第二に、主観性の高い感覚である嗅覚を、テクノロジーを用いて計測・可視化するためのリサーチを行うこと。第三に、空気の循環を表現する空間インスタレーションを制作・展示することです。
このように、本プロジェクトは、人間をはじめとするあらゆる生き物が多様な情報をやり取りする媒体である「空気」を足がかりとして、生物多様性やバイオームについて考える契機を提供し、世界の捉え方に新たな視点をもたらすことを目指しています。


岸裕真(Kishi Yuma)「平行植物園」
展覧会「平行森林 Parallel Forests」
2026年3月13日(金)〜3月15日(日)17:30-20:30 会場:海の森公園

岸裕真 展覧会「平行森林 Parallel Forests」

本プロジェクトでは、植物学の視点からAIを捉え直す試みとして、「ボタニカル・インテリジェンス(Botanical Intelligence/BI)」という概念を展開しました。光、風、土壌といった複数の環境データを精緻にセンシングし、そのデータをもとにテキストや音声を生成するBI的アプローチを採用することで、人間と人間以外の存在がともに繁栄できるコモンズの創出を目指しました。
CCBTを拠点に活動を行いながら、本プロジェクトは、すべての存在によって共有される資源としての「自然」という観点からテーマを探究し、新たな共生・共栄のゾーンを見出すことに取り組みました。

土井樹(Doi Itsuki)「Weather」
展覧会「あたらしい天気」
2026年2月20日(金)~3月1日(日)13:00-19:00  会場:千駄木3-35-12

土井樹 展覧会「あたらしい天気」

本プロジェクトでは、風や気温、光といった微細な環境変化を測定できるセンサーを協働で制作し、それらを都市の各所に設置することで、従来の気象機関が収集する広域データでは捉えきれない「マイクロ気候」に関する情報を収集し、公開しています。また、得られたデータを音・光・風といった知覚的体験へと変換するシステムを開発し、その体験をアートインスタレーションとして活用しています。
本プロジェクトは、言語やイメージに偏りがちなデジタル社会において、人間の身体性に根ざしたかたちで、他の生物種に関する知を取り戻すことを試みるものです。


藤嶋咲子(Fujishima Sacco)「コエノクエスト—都市に残されたセーブデータ」
展覧会「Re: Play」
2026年3月7日(土)〜3月21日(土)13:00-19:00  会場:CCBT

藤嶋咲子 展覧会「Re: Play」

本プロジェクトは、都市に潜在する「声」を可視化し、これまで関わることのなかった人々との対話の場を生み出すことで、世界の見え方を変えるゲームを制作しました。ゲーム内に登場するアバターは、実際に都市に暮らす人々の語りをもとに生成されており、プレイヤーは彼らの人生や痛みに触れ、異なる価値観や生き方と出会うことになります。
こうした体験はインスタレーションとして展開され、また対話の記録は編集・刊行されました。世代、ジェンダー、国籍、経済状況、思想といった分断が存在する現代社会を背景に、本プロジェクトは、多様な声が交差する地点から、新たなコモンズの可能性を切り拓く方法を探っています。


山内祥太(Yamauchi Shota) 「未知との遭遇」
展覧会「In Between…Us?」 2026年3月13日(金)〜3月15日(日)15:00-20:00
メイン会場:中目黒公園、サテライト会場:青山目黒

山内祥太 展覧会「In Between…Us?」

本プロジェクトは、「未知とは何か」という問いを出発点に、従来の言語的枠組みに依拠しない、人間とヒューマノイドとの新たなコミュニケーションのあり方を構想しました。未知の存在は、公園の中であたかも生きているかのような光と音として立ち現れ、人間の身体は次第にその光と共鳴し、やがて非言語的なコミュニケーションが始まります。
観客はこの過程を目撃するなかで、存在の境界が曖昧になる瞬間に立ち会うことになります。

今後の取組(2026年度)

アートとデジタルテクノロジーを通じて人々の創造性を社会に発揮するための活動拠点。実験
と創作のための開かれたラボとして、多彩なプログラムを展開し、クリエイティブ×テクノロジ
ーで東京をより良い都市に変える原動力となっていきます。

各種プログラムの開催

「Co-Creative Transformation of Tokyo―クリエイティブ×テクノロジーで東京をより良い都市に変える」を掲げ、5 つのコアプログラム「アート ・インキュベーション」「ショーケース」「ワークショップ」「キャンプ」「ミートアップ」を通して人々の創造性を触発するとともに、国内外の分野を超えた多様なパートナーと連携し事業を展開していきます。

SusHi Tech Tokyo 2026への参加

東京ビックサイトで開催されるアジア最大級のグローバルイノベーションカンファレンス「SusHi Tech Tokyo 2026」において、ブース展示やトークセッション、ワークショップを実施します。