プロジェクトの進捗状況 (2022年4~6月)
スマート農業
【目標】研究開発プラットフォームの運営・プロジェクトの実施
東京型スマート農業に2つの研究開発テーマが加わりました
東京都及び農総研では“稼ぐ農業”の実現をめざし、東京型スマート農業プロジェクトを実施しています。このたび、4月から、新たに以下の2テーマの共同研究開発を追加しました。研究開発テーマは、都内生産者スマート農業に関するニーズ調査及びプラットフォーム会員の皆様からの研究開発提案を踏まえ決定しました。
〇最新Wi-Fi技術を活用した圃場やハウスの見える化の実証(2022年度から)
圃場やハウスの遠隔監視の要望が高いことから、最新のWi-Fiテクノロジーを活用して、低コストで安定性の高い遠隔監視システムのインフラモデルを提示します。
共同研究:groxi株式会社
〇作業労働力軽減を目指した鉢花等の高度底面給水システムの開発 (2022年度から)
鉢花等の生産における灌水作業の省力化と適正な栽培が可能になるように、低コストな底面給水装置と、ICTを活用した成長解析を組み合わせた底面給水システムを共同開発します。
共同研究:日本大学生物資源科学部・株式会社オネスト
〇この他、昨年度から引き続き、生産現場のニーズに応える以下の5つのテーマに取り組んでいます。
研究開発テーマ | 都農総研との共同研究開発グループ |
直売を主体とした経営管理システムの開発 | 株式会社LAplust、Veggie合同会社、東京大学 |
ソーラーエネルギー利用システムの開発 | 東芝エネルギーシステムズ株式会社 |
小型コンピュータを活用したハウス環境制御システムの開発 | 株式会社システムクラフト |
果樹根域制限栽培における環境制御システムの開発 | ヤンマーアグリジャパン株式会社 |
スマート農業技術の経営的評価・経営モデル構築 | 東京大学 |
スマート林業
【目標】多摩産材の流通効率化・システム運用開始(2022)
(取組状況)
レーザ等を活用した森林状況の把握や、デジタル技術を活用した流通効率化等の現地実証に取り組み、多摩産材需給情報システムを構築しました。
(システムの概要)
スマート水産業
【目標】海況シミュレーション・海況予測サービスの運用開始(2022)
(取組状況)
昨年度構築した基本システムにおいて、本年度の試行運用に向けての適用海域の拡大と機能の強化を実施しています。
(イメージ図)
今後の取組(2022年7~9月)
スマート農業
【目標】研究開発プラットフォームの運営・プロジェクトの実施(2022)
(今後の予定)
企業等との研究開発グループにて引き続き7つの課題の研究を進めていきます。
【目標】ローカル5G等の活用・遠隔指導(2022)
(今後の予定)
遠隔操縦カメラやスマートグラスなどを活用し、ローカル5Gの特性を活かした遠隔農作業支援の高品質化や高度化を進めていきます。
スマート林業
【目標】多摩産材の流通効率化・システム運用(2022)
(今後の予定)
構築した多摩産材需給情報システムを、伐採現場や原木市場へ導入し、情報の共有化を進めていきます。
スマート水産業
【目標】海況シミュレーション・海況予測サービスの運用開始(2022)
(今後の予定)
本年度中の試行運用開始を目指し、引き続き受託者と協働していきます。より高精度でシンプルな情報提供がなされるよう、サービス実装に向けた協議検討を強化します。
また、漁業者等を対象としたユーザーテストを本年度の夏以降に実施する予定です。