進捗状況(2023年4~6月):TOKYOスマート・スクール・プロジェクト【教育庁】

プロジェクトのイメージ

進捗状況(2023年4~6月)

【学び方改革】

○ 高校段階における一人1台端末体制

2023年度都立高校等の新入生が各校の指定する端末を購入するためのECサイトを設置し、購入を促進しました。購入に際しては、全世帯を対象に負担額が3万円となる補助制度等により保護者負担の軽減を図り、ほぼすべての新入生が自己所有の端末での学びを開始しました。

○ IT人材の育成

希望する都立高校生に対しアプリ開発環境を提供するとともに、アプリ制作に必要なプログラミングスキルを学ぶワークショップを集合型で実施しました。

【教え方改革】

○ 教育ダッシュボードの整備

校務系データと学習系データの効果的な連携方法及びデータ分析の有用性について検証を進め、統合型校務支援システムと統合型学習支援サービスのデータを活用した教育ダッシュボードとその分析基盤を構築しています。第一四半期では基本設計を実施しました。

○ デジタルサポーター(ICT支援員)の配置

都立学校への校内無線LAN整備、統合型学習支援サービスの導入等のデジタル環境整備に当たり、機器トラブル等に迅速に対応し、安定した活用を支援するとともに、専門的見地から活用手法の改善や新たな活用法について支援するためのデジタルサポーター(ICT支援員)を引き続き都立学校全校へ常駐配置しています。

○ 教員のデジタルリテラシー向上・利活用推進

都内公立学校向けに「学びのアップデート」を1回発行し、情報活用能力を育成するための教材の紹介やデジタルを活用した学びを実施する際に役立つ実践例等を紹介しました。

【働き方改革】

○ 統合型校務支援システムの運用

都立学校における業務縮減及び業務の効率化に向け、2022年度に運用開始した統合型校務支援システムについて、円滑な運用につなげるため、ヘルプデスクによる継続した支援や操作説明会・オンライン相談会を実施しました。

○ 定期考査採点・分析システムの整備

定期考査や小テスト等の採点業務の効率化を図るとともに採点結果の集計・分析を活用し、授業改善や生徒の補習等の効果的な取組を推進するため、2021年度に都立高校全校に定期考査採点・分析支援システムを導入しました。第一四半期では、利用促進に向けた研修を複数回行い、定期考査での円滑な利用につなげました。

今後の取組(2023年7~9月)

【学び方改革】

○ 高校段階における一人1台端末体制

2023年度に引き続き、2024年度入学生の生徒所有一人1台端末についても、端末調達に係る検討や関連する契約に向けた準備を行い、円滑な導入を進めます。

○ IT人材の育成

引き続き集合型ワークショップを実施するとともに、ワークショップの様子を撮影した動画をオンデマンド配信していきます。また、アプリの開発について技術的支援を行うアドバイザリー業務を開始し、参加者のアプリ開発を支援します。8月には、設定されたテーマに沿って、3日間でグループごとにアプリの企画・制作を行うイベント(ハッカソン)も実施します。

【教え方改革】

○ 教育ダッシュボードの整備

2023年度中の段階的稼働に向け、システムの開発を進めるとともに、ユーザーテストを実施し、より利用しやすいシステムを目指します。

○ デジタルサポーター(ICT支援員)の配置

引き続き、デジタルサポーターの配置により、機器トラブル等に迅速に対応し、安定した活用を支援するとともに、専門的見地から授業等における活用等を支援します。

○ 教員のデジタルリテラシー向上・利活用推進

都内公立学校向けの「学びのアップデート」の配信や都立学校向けのオンラインを活用した実践事例を集めた情報教育ポータルサイトで活用事例の共有化を図る取組を進めます。児童・生徒の情報活用能力の組織的な育成のため、学校のデジタル利活用推進に向けて中核となる情報教育担当者向けの研修を実施します。

【働き方改革】

○ 統合型校務支援システムの運用

より利用しやすいシステムとなるよう改修や追加開発に向けた検討を進めるとともに、ヘルプデスクでの支援等を継続します。

○ 定期考査採点・分析システムの整備

ヘルプデスクと連携し、システムの安定した運用を図るとともに、教員の負担を軽減できるよう、統合型校務支援システムとの連携について検討を進めていきます。