進捗状況 (2024年1~3月)
先進技術を活用した東京型スマート農業の研究
(取組状況)
・スマート農業技術の経営的評価・経営モデル構築 ~トマトの施設栽培技術の比較~ の研究報告を公開
トマト施設栽培について、4種の栽培システム(東京フューチャーアグリシステム、ココバック、東京エコポニック、樽栽培)に注目して、経営実態並びに生産状況を比較した調査を行い資料にまとめました。
・「ブドウアンケート調査結果報告書」を公開
東京型スマート農業技術の活用に関する調査として、ブドウ栽培の経営概要、技術導入の状況とニーズ、今後の課題や要望を把握し、生産者の技術選択、品種や環境制御技術の開発目標設定に向けた提案を行うための調査を行い、その結果を公表しました。
・果樹根域制限栽培における環境制御システムの開発 ~ブドウ栽培における実証事例~ を公開
東京都におけるブドウ栽培の高品質・高収量・早期盛園化を実現するために、施設栽培における環境制御システムを開発し、定植後3年目までの栽培実証を行いました。
・東京型スマート農業研究成果発表会を実施
2024年2月5日に、研究開発プラットフォーム会員向けの「研究成果発表会」を開催し、以下の課題の成果を報告ました。
林業の生産性を向上
(取組状況)
林業の現場に先進技術を活用した林業機械を導入しています。
伐採した木を運搬する「タワーヤーダ」を導入し、現場で稼働しています。 タワーに張られたワイヤーロープを伝って搬器が移動し、丸太を運搬する仕組みです。搬器の移動や丸太の上げ下げは、リモコンによる遠隔操作で行います。また、導入した機械の実証調査を実施し、生産性の向上が確認できました。
内水面養殖業への先進技術の導入
(取組状況)
AI搭載型自動給餌機の導入については、機器の購入・設置が完了し、実証実験を開始しました。
一方、簡易型水力発電機等システムについては、調査の結果、当初想定したような効果が発揮できないことが判明したため、導入は中止しました。
(イメージ)
今後の取組(2024年4~6月)
先進技術を活用した東京型スマート農業の研究
【目標】累計11研究成果の発表(2025)
(今後の予定)
課題化した研究開発を進め、成果を順次発表していきます。
・都内生産者の情報共有基盤の整備(病害虫発生状況等)
・庭先直売所経営管理システムによるマーケティング手法の構築
等
また、スマート農業の技術の現地実装を進めていくために、生産上の課題に応じたオープンラボを生産現場に開設し、現場での課題解決を進めていきます。
林業の生産性を向上
【目標】最先端林業機械等を累計6台導入(2025)
(今後の予定)
導入した機械による実証を進めるとともに、新たに林業機械を選定し、順次進めていきます。
内水面養殖業への先進技術の導入
【目標】検証試験、成果発表
(今後の予定)
2023年度に設置したAI搭載型自動給餌機について、実証実験を継続して実施します。また、新たに飼育環境コントロールシステム等の設置、検証を行います。