進捗報告(2022年4月~6月):デジタル技術を活用した島しょ地域の社会課題解決プロジェクト【総務局・福祉保健局】

プロジェクトのイメージ

進捗状況(2022年4月~6月)

〇教育のデジタル化

EdTech(※1)サービスの活用支援

  • 事業への参加を希望した5町村(利島村、新島村、三宅村、御蔵島村、八丈町)の小中学校14校と共に、2022年度の目標を設定しました。
  • 学校の目指す姿に応じて、学校の課題や目標をより高いレベルで解決・実現する先進モデル実証校、又は学校の課題や目標を着実に解決・実現するオブザーブ校として取組を進めています。
  • 事業実施前後でのデジタル活用度合いの変化を確認するため、児童・生徒/保護者/教員に事前アンケートをしました。

(※1)Education(教育)×Technology(技術)の造語で、教育におけるAI、ビッグデータ等の様々な新しいテクノロジーを活用したあらゆる取組

学校間・島間連携の促進

  • 6月に第一回定期共有会を開催し、この事業に参加している学校間で取組内容を共有しました。

専門員の派遣

  • デジタル教育に重点的に取り組む学校現場に寄り添った支援ができるよう、学校教育とICT活用に関する知見を兼ね備えた専門員の派遣に向けて、学校の希望する支援内容及び人材をヒアリングしました。

〇島しょ遠隔医療への5G活用

  • 5Gを活用した遠隔医療の実装に向けて、町立八丈病院の医療スタッフを中心とした関係者が、実際の運用を想定しながら検討し、アンテナ基地局の設置候補場所を選定しました。
令和4年度スケジュール
5Gインフラの構成イメージ

〇デジタル活用協議会の運営

デジタル活用協議会(八丈島)

  • 4月に2022年度協議会委員を募集し、決定しました。
  • 5月に第1回協議会を開催し、今年度取り組む3つの事業(※2)について分科会を設置しました。
  • 6月に「IT人材の育成に係る分科会」を開催し、事業内容について意見交換しました。
  • 6月に「島内交通の充実に関する分科会」を開催し、スケジュールや方針について意見交換しました。

(※2)①IT人材の育成、②島内交通に係る実証の企画立案、③デリバリーサービス(飲食物・日用品等)の試行実施

今後の取組(2022年7~9月)

〇教育のデジタル化

EdTechサービスの活用支援

  • 2022年度目標の達成に向けた計画や、達成度の測定方法を学校と共に検討・策定します。
  • 先進モデル実証校では、①複数の教科で個別最適な演習の実施や、②反転学習(※3)等の準備を進め、取組を始めます。
  • オブザーブ校では、一部の教科や授業で個別最適な演習を取り入れた学習や、宿題等の授業外での活用に向けて準備を進め、取組を始めます。

(※3)知識の習得のために従来講義形式で行っていた部分を予習として取組、グループワークやディスカッションなど協働的な学習を授業中に行う

学校間・島間連携の促進

  • 先進モデル実証校では、2021年度の取組(※4)を発展させた、異なる町村の学校間で行う共同授業実施に向けて準備を進めます。
  • 9月に第二回定期共有会を開催し、この事業に参加している学校間で取組内容の共有や、情報交換を行います。

(※4)STEAM学習(Science,Technology,Engineering,Art,Mathematics等の各教科での学習を、実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科横断的な教育)の取組として、2021年度に学習したプログラミングの知識を活用し、生徒が地域課題の解決のために作成したHPの成果を発表

専門員の派遣

  • 学校の希望をもとに、候補者の選定・調整を行います。

〇島しょ遠隔医療への5G活用

  • 設置候補場所をもとに、実際の運用フローをより詳細に検討し、5G環境整備後の円滑な運用につなげていきます。
令和4年度の事業イメージ

〇デジタル活用協議会の運営

デジタル活用協議会(八丈島)

  • 「IT人材の育成に係る分科会」での意見交換を基に、事業開始に向け準備を進めます。
  • 定期的に「島内交通の充実に関する分科会」を開催して意見交換を行うと同時に、八丈島の島内交通に係るプロジェクトの企画立案に向けて、現状を調査するための準備を進め、島民・来島者に対してアンケート等を実施します。
  • 「デリバリーサービスの試行に係る分科会」を定期的に開催し、意見交換を行います。デリバリーサービス(飲食物・日用品等)の試行実施に向けて、準備を進めます。