進捗状況(2023年1~3月)
5G活用サービスの都市実装
- 2023年3月30日に、コンソーシアムやデジタル社会人材育成プログラムにおける22年度の成果を発信する機会として、成果報告会を開催しました。
- 成果報告会では、今年度に立ち上げた5つの分科会と7つのプロジェクトの成果を発表しました。また、デジタル社会人材育成プログラムにおいて実施したアイディアコンテストの最優秀賞を獲得したグループ「シックス」による発表が行われました。
スマートポール活用サービスの検証
- スマートポールを有効活用して、西新宿の街をより良くするため、公募「西新宿エリアにおけるスマートポールを活用したプロジェクトの募集」により採択された4つのプロジェクトにおいて以下のとおり実施しました。
気象連動型サイネージ広告配信プロジェクト(代表:㈱ルグラン)
データを活用した効果的な広告による地域振興を目指し、リアルタイムの気象データに応じて、お薦めする商品を切り替える広告配信システムを開発しました。
ヒアリング調査の結果から、サイネージ広告閲覧者の来店意向向上に一定の効果があることが確認されました。
音声AR インフラを活用した「西新宿」の多層化〜 防災と周遊が両立する、地域のスマート化 〜(代表:エイベックス・エンタテインメント㈱)
避難場所の認知促進など、地域の防災・安全意識の醸成を図るため、エイベックス社が開発した、音声ARプラットフォーム「SARF」(特定の位置に近付くと、予め指定した音声が流れる仕組み)の専用アプリを通じて、スマートポールに近付くと配信される防災コンテンツを提供しました。
アプリ利用者へのアンケートにより、本コンテンツを体験することで、西新宿エリアにおける防災・安全意識の向上に一定の効果があることを確認できました。
公園管理を効率化する新宿中央公園と利用者の最適なコミュニケーション方法検証(代表:小田急電鉄㈱)
スマートポールの人流データ等を活用して、公園管理者と利用者間の効果的なコミュニケーション方法について分析・検証しました。
検証方法として、新宿中央公園内にテントを設置し、ワークスペースとしての利用ルールをより効果的に発信する方法を、複数パターンで比較しました。
検証の結果、動画や音声を活用するデジタルサイネージは、立看板や人による案内に比べ、発信内容の受け取りやすさが高まることが確認できました。
スマートポールを活用した情報発信プロジェクト(代表:㈱角川アスキー総合研究所)
地元密着型の情報発信を通じた地域振興を目指し、西新宿エリアに在住・在勤の方等を対象に「ジモト応援・得するクーポン」を配信する仕組みを構築しました。西新宿エリアの店舗等のクーポンが取得できる広告コンテンツをスマートポール(サイネージ)で配信しました。
また、スマートポールのセンサーにより取得した閲覧者データの傾向に合わせて広告デザインを変更することで、クーポン取得率が向上することが確認できました。
スマートポール運営スキーム検討
- 協働事業者(※)と共に、運営スキームの検討を進めています。 ※協働事業者:スマートポールを整備し、都市実装に向けて機能の有用性や収益性等の確認を、都と共に取り組む事業者
今後の取組(2023年4~6月)
スマートポール運営スキーム検討
- 協働事業者と共に、スマートポールの運営スキームを引き続き検討していきます。
スマートポールの他エリア展開に向けた検討
- スマートポールの他エリアへの展開を見据えて、公募の準備を進めていきます。