進捗状況(2024年1~3月):TOKYOスマート・スクール・プロジェクト【教育庁】

プロジェクトのイメージ

進捗状況(2024年1~3月)

【学び方改革】

○ 高校段階における一人1台端末体制

2023年度都立高校等の新入生については、全世帯を対象にした、負担額が3万円となる補助制度等により購入した、自己所有の端末を活用して学びを深めています。2024年度新入生の端末購入支援業務に向けて学校向け掲示板による説明や保護者向けのホームページを開設し、円滑な購入をサポートしています。

○ ITリテラシーの育成

希望する都立高校生に対しアプリ開発環境を提供するとともに、アプリの開発について技術的支援を行うアドバイザリー業務等により、参加者のアプリ開発を支援しました。モバイルアプリのプログラミング技術を競うコンテストの表彰式を実施するとともに、優秀作品についてHP上に掲載し、生徒の興味関心につなげました。

【教え方改革】

○ 教育ダッシュボードの整備

校務系データと学習系データの効果的な連携方法及びデータ分析の有用性について検証を進め、統合型校務支援システムと統合型学習支援サービスのデータを活用した教育ダッシュボードを構築しています。第4四半期では統合型学習支援サービスのデータを分析する機能を構築し、先行実施校でシステムの利用を開始するとともに、利用拡大に向けて教員向けの説明会等を実施しました。

○ デジタルサポーター(ICT支援員)の配置

都立学校への校内無線LAN整備、統合型学習支援サービスの導入等のデジタル環境整備に当たり、機器トラブル等に迅速に対応し、安定した活用を支援するとともに、専門的見地から活用手法の改善や新たな活用法について支援するため、デジタルサポーター(ICT支援員)を引き続き都立学校へ常駐配置しています。

○ 教員のデジタルリテラシー向上・利活用推進

都内公立学校向けに「学びのアップデート」を2回発行し、情報活用能力を育成するための教材の紹介やデジタルを活用した学びを実施する際に役立つ実践例等を紹介しました。

【働き方改革】

○ 統合型校務支援システムの運用

都立学校における業務縮減及び業務の効率化に向け、2022年度に運用開始した統合型校務支援システムについて、円滑な運用につなげるため、ヘルプデスクによる継続した支援や操作説明会・オンライン相談会を実施しました。また、利便性向上に向け、システムの改修や追加開発を進めました。

○ 定期考査採点・分析システムの整備

定期考査や小テスト等の採点業務の効率化を図るとともに採点結果の集計・分析を活用し、授業改善や生徒の補習等の効果的な取組を推進するため、2021年度に都立高校全校に定期考査採点・分析システムを導入しました。2023年度第4四半期では、教員の業務負担軽減のため、統合型校務支援システムとの連携機能を構築しました。

今後の取組(2024年4~6月)

【学び方改革】

○ ITリテラシーの育成

ITリテラシーの育成を図るため、希望する都立高校生等に向けたアプリ開発環境の提供やワークショップ等の準備を進めていきます。

○ 都立学校における生成AIの活用

都立学校生徒が授業等で生成AIを効果的に活用できる環境を整備するため、安全な専用領域の構築に向け事業者と調整を進めるとともに、各研究校と2024年度における研究方針等について検討を進めます。

【教え方改革】

○ 教育ダッシュボードの整備

統合型校務支援システムのデータを分析する機能の構築を進めるとともに、今後の分析データの拡大の検討に向けて、教育データ利活用実証研究校との検証を実施していきます。

○ デジタルサポーター(ICT支援員)の配置

引き続き、デジタルサポーターの配置により、機器トラブル等に迅速に対応し、安定した活用を支援するとともに、専門的見地から授業等における活用等を支援します。

○ 教員のデジタルリテラシー向上・利活用推進

都内公立学校向けの「学びのアップデート」の配信や都立学校向けのオンラインを活用した実践事例を集めた情報教育ポータルサイトで活用事例の共有化を図る取組を進めます。

【働き方改革】

○ 統合型校務支援システムの運用

より利用しやすいシステムとなるよう改修や追加開発を継続して進めるとともに、ヘルプデスクでの支援等を実施します。

○ 定期考査採点・分析システムの整備

ヘルプデスクと連携し、システムの安定した運用を図るとともに、2023年度中に実装した統合型校務支援システムとの連携機能について、1学期の中間考査で円滑な運用が図れるよう各校へのフォローを行います。