南大沢スマートシティ協議会では、デジタルの力で東京のポテンシャルを引き出す「スマート東京」の実現を目指し、地域の課題に即した先進的な取組を実施してきました。
この度、これまでの取組を踏まえ、各施策の社会実装に向けた具体化、ICT インフラの方向性等を記載した「南大沢スマートシティ実施計画(以下「実施計画」という。)」Ver3を公表いたします。
今後とも、最先端の研究とICT活用による住民生活の向上が融合した持続可能なスマートなまちを目指してまいります。
Ⅰ 南大沢スマートシティ実施計画の概要
(1) 実施計画策定の背景と目的
南大沢地区は、「スマート東京実施戦略(2020年2月公表)」で、先行実施エリアとして位置づけられ、都は同年10 月に地元八王子市や都立大、通信事業者など産学公連携による協議会を立ち上げました。
協議会での議論を踏まえ、最先端の研究とICT 活用による住民生活の向上が融合した持続可能なスマートなまちを目指し、モビリティ、まちの賑わい、情報等のまちづくり施策の計画案、社会実装に向けたロードマップである実施計画を策定しています。
(2)実施計画Ver3の位置づけ
2020年から年度ごとに実施計画を策定・公表し、意見募集で頂いたご意見等を反映
するとともに、実証実験の実施と評価等を行い、計画を深度化してきました。
実施計画Ver3は、これまでの取組を踏まえ、各施策の社会実装に向けた具体化、
ICT インフラの方向性等の記載を行いました。
なお、これまで公表した実施計画は、地区の目指す将来像を示した「南大沢駅周辺地区まちづくり方針(2023年3月策定)」にも反映されています。
Ⅱ 実施計画Ver3のポイント
(1)社会実装に向けた施策の具体化
<具体案1> オンライン・オフライン融合のコミュニティ形成
まちの賑わい創出に向けた、デジタルサイネージやSNSによるコンテンツ、交流・施設利用機能、コミュニティスペースの提供
<具体案2> 駐車場満空情報等の提供サービス
駐車場の満空情報や位置等の情報の提供
(2)ICTインフラの方向性
・ICT インフラ構築の目的、構築に向けた論点とサービス要件、実現に向けた展開を記載
・ICT インフラを構築・提供することで、各種サービス(アプリ)を個別に開発・提供するだけでは実現が難しい利便性の向上や新サービス・機能の提供、ビジネス機会拡大とマネタイズを実現
(3)2022年度に実施した実証事業の効果検証等
2022年に実施した「①電動キックボード、②デジタルサイネージ、③3Dデジタルマップ(AR ナビ)」の実証内容と効果検証を記載
(4)新たな運営体制を追加
2023年度以降の協議会・部会の運営体制と、新たな実証事業を進めるための負担制度の創設を記載
Ⅲ 今後の展開
2023年度以降は、協議会・部会の事務局を東京都から株式会社多摩ニュータウン開発センターに変更し、引き続き、南大沢スマートシティを推進していきます。
実施計画詳細は下記都市整備局のホームページをご確認ください。