進捗状況(2022年4~6月)
東京都新型コロナウイルス感染症対策サイトでは、新型コロナウイルス感染症に関する様々な客観的数値をわかりやすく発信しています。
2022年4月~6月では、病床使用率に関する表示を改修しました。
2022年5月20日の東京都新型コロナウイルス感染症対策本部会議において、同月22日をもって「リバウンド警戒期間」を終了することが決定されました。これと併せて、「病床確保レベル」についてレベル1とレベル2の2段階とすること、そして、レベル変更に当たっては「病床使用率」と「オミクロン株の特性を踏まえた重症者用病床使用率」を判断指標とすることが示されました。
「オミクロン株の特性を踏まえた重症者用病床使用率」は「特定集中治療室管理料又は救命救急入院料を算定する病床の患者数及び人工呼吸器又はECMOの装着又はハイフローセラピーを実施する患者数」を分子とする病床使用率です。これは肺炎は軽症であっても併存する他の疾患のため集中管理が必要となる患者が増加傾向にあることを踏まえて、重症者用病床のひっ迫度合いをより的確に表すために設定されたものです。
この判断指標の設定に合わせ、 本サイトでも最上部に表示している「病床使用率等」の指標を「病床使用率」と「オミクロン株の特性を踏まえた重症者用病床使用率」 に変更しました。
改修前 改修後
外部提案等による改善事例としては、ツールチップの改善が挙げられます。
本サイトに掲載されているグラフは、マウスポインタを合わせた部分の数値を表示する機能があります。このようなUIを「ツールチップ」といいます。軸目盛を使わずに知りたい要素の数値が確認できるので、非常に便利な機能です。
本サイトには様々な種類のグラフが掲載されていますが、折れ線グラフの場合、「線」にマウスポインタを合わせないとツールチップが表示されませんでした。
また、積み上げ棒グラフにおいて割合が小さい要素も表示される面積が狭く、マウスポインタを合わせることが困難でした。
そこで、マウスポインタを合わせた日付の全要素の数値をツールチップに表示する改修を実施しました。グラフ中のどこにマウスポインタを置いても、ポインタの置かれた日付(横軸位置)の情報がすべて表示されます。
この改修により、グラフ種類や数値の大小に関係なく、ツールチップによる数値確認の操作性が向上しました。
今後の取組(2022年7~9月)
2022年2月以降漸減傾向にあった新規陽性者数は、2022年7月に入り、急激な増加に転じました。残念ながら、本サイトはまだその役割を終えられそうにありません。引き続き、 新型コロナウイルス感染症に関する正確なデータを、都民の皆様に確実に提供していきます。