プロジェクトの進捗状況 (2022年7~9月)
スマート農業
【目標】研究開発プラットフォームの運営・プロジェクトの実施
アグリハブユーザーアンケート結果のご報告
令和3年の共同研究開発の成果としてアグリハブに機能統合を行った新機能及び、アプリの使用状況について、全国のアグリハブユーザーを対象にオンラインアンケートを実施した結果をご紹介します(実施期間:令和3年12月28日~令和4年1月21日、回答数:391名、回答率:全ユーザーの2%)。
1. 幅広い年齢層に利用されている農作業管理アプリ
アンケート回答者の年齢構成は、40代が125人(構成比32%)と最も多く、次いで30代(同26%)、50代(同19%)でした。60代以上も16%と、アグリハブは幅広い年齢層に利用されていました(図1)。
回答者の農業従事年数は、就業してから5年以下の新規就農者の構成比率が53%と最も多く、6~20年以下の中堅農業者は33%、21年以上の熟練農業者の割合は14%でした。
2 . どこからでもデータ入力や閲覧できる機能に高評価
アプリを使用して農作業管理を行うことで効率化される項目を複数回答可で選択してもらったところ、場所を問わずデータの入力や閲覧が行えることや、過去の蓄積データを簡単に見返せるという、データ活用の利便性に関する項目に対し、72~80%の高評価を得ました。
3 . 共同研究開発の新機能への有用性が示された
共同研究により追加した農作業予定管理機能(使用者54名)、および連作障害予防を目的とした作付履歴の管理機能(回答者391名)について、使用感や有用性について質問したところ、いずれも好意的な回答が多く得られました(図2、図3)。
4 . 8割の方々がアグリハブを薦めたいと回答
アグリハブを半年以上使用している回答者288名を対象に調査した結果、82%の人から「他者にアグリハブを薦めたい」と回答がありました。
5 . アンケート結果詳細はこちらをご覧ください。
https://www.tokyo-aff.or.jp/uploaded/attachment/10607.pdf
6 . アグリハブについて
画像クリックで、アグリハブ の説明の 「農作業をスマホで管理」の動画(Youtube)が開きます。
農作業支援アプリ「AGRIHUB」のバージョンアップが都庁DXアワードに選定されました
都庁内のデジタルを活用した実践の取り組みを表彰する「都庁DXアワード」に選定された5件に、農作業支援アプリ「AGRIHUB」のバージョンアップの取り組みが入り、表彰されました。
「都庁DXアワード」について
https://www.metro.tokyo.lg.jp/tosei/hodohappyo/press/2022/08/23/08.html
スマート林業
【目標】多摩産材の流通効率化・システム運用開始(2022)
(取組状況)
レーザ等を活用した森林状況の把握や、デジタル技術を活用した流通効率化等の現地実証に取り組み、多摩産材需給情報システムを構築しました。 運用開始に向け、検討を進めています。
(システムの概要)
スマート水産業
【目標】海況シミュレーション・海況予測サービスの運用開始(2022)
(取組状況)
昨年度構築した基本システムにおいて、本年度の試行運用に向けての適用海域の拡大と機能の強化を実施しています。 漁業者等を対象としたユーザーテストを、7月に実施しました。
(イメージ図)
今後の取組(2022年10~12月)
スマート農業
【目標】研究開発プラットフォームの運営・プロジェクトの実施(2022)
(今後の予定)
企業等との研究開発グループにて引き続き7つの課題の研究を進めていきます。
【目標】ローカル5G等の活用・遠隔指導(2022)
(今後の予定)
遠隔操縦カメラやスマートグラスなどを活用し、ローカル5Gの特性を活かした遠隔農作業支援の高品質化や高度化を進めていきます。
スマート林業
【目標】多摩産材の流通効率化・システム運用(2022)
(今後の予定)
構築した多摩産材需給情報システムを、伐採現場や原木市場へ導入し、情報の共有化を進めていきます。
スマート水産業
【目標】海況シミュレーション・海況予測サービスの運用開始(2022)
(今後の予定)
本年度中の試行運用開始を目指し、引き続き受託者と協働していきます。より高精度でシンプルな情報提供がなされるよう、サービス実装に向けた協議検討を強化します。
また、ユーザーテスト結果をもとに、本年度中に一部改良を行う予定です。