進捗状況(2022年10~12月):離島港湾DX事業の推進プロジェクト【港湾局】

プロジェクトのイメージ

進捗状況(2022年10月~12月)

■離島港湾情報プラットフォーム等の構築

〇システムの運用開始に向けて

  • 島しょ地域における情報発信や災害対応を迅速化するため、「離島港湾情報プラットフォーム」の構築に向けシステムの設計に着手しました。

〇ライブカメラの整備

  • 定期船が就航する港へのライブカメラ設置に向け、大島(岡田港、元町港)および利島(利島港)の詳細な現地踏査を実施し、カメラの設置可否、障害物の有無、通信・電源の状況等について確認しました。
  岡田港(大島)の現地調査状況
 元町港(大島)の現地調査状況(パソコン画面にてライブカメラ映像を確認)

〇衛星やドローン等による発災時の使用体制の構築

  • 衛星データの活用についてデジタルサービス局と連携し、検討を進めています。
  • 衛星およびドローンの使用体制の構築や運用に向け、災害個所のスクリーニングや状況把握などのタイミング(災害時、災害後、復旧時等)、手段(SAR衛星、光学衛星、ドローン等)などの効果的な活用場面を検討しています。

〇施設の3次元データやBIM/CIM化

  • BIM/CIMモデルの基となる施設台帳や竣工図面、各種報告書などの既存資料を確認し、施設データの3次元化やBIM/CIM化に向けた検討を行いました。

今後の取組(2023年1月~3月)

■離島港湾情報プラットフォーム等の構築

〇システムの運用開始に向けて

  • 引き続きシステムの設計を進め、関係者向けに施設情報の登録や閲覧など一部機能の運用を開始し、ユーザーテストを行うことでシステムの運用開始に向けた取組に着手します。

〇ライブカメラの整備

  • 大島(岡田港)および利島(利島港)のライブカメラの整備を進め、今年度末に運用を開始します。
  • 定期船が就航する他の港への設置拡大に向け、障害物の有無、カメラの設置可否、通信・電源の状況等について引き続き詳細な現地調査を行っていきます。

〇衛星やドローン等による発災時の使用体制の構築

  • 衛星等のデータを取得し、先に検討した災害のタイミングや確認手段に応じた使用体制の構築や運用を実現するための検証を行っていきます。
  • 航空法の改正を踏まえ、ドローンの飛行に必要な要員配置や飛行計画を策定し、実証飛行に向け、航空局など関係機関への申請や調整を行っていきます。

〇施設の3次元データやBIM/CIM化

  • ハードウェアやソフトウェアの基本的構成を引き続き検討していきます。
  • BIM/CIMモデルに要求される精度や付与する情報などの課題を整理したうえで、「設計・管理等におけるBIM/CIM活用ガイドライン(仮称)」の素案を作成していきます。