進捗状況(2023年1~3月)
〇帰宅困難者対策オペレーションシステムの構築
- 一部機能の暫定運用の結果や有識者検討会の意見、2月に実施した帰宅困難者対策訓練の検証結果を踏まえ、次年度以降の開発のための実装計画を策定しました。
【人流状況を可視化するシステム】
- 引き続き試作版システムを運用し、混雑状況の表示画面をより分かりやすくするなどアジャイル方式での改良を実施しました。
- 試作版システムの運用についての有識者検討会の意見を踏まえ、混雑情報を適時適切に滞留者へ情報発信する手法の検討の準備を実施しました。
【一時滞在施設の開設・運営状況を把握するシステム】
- 2月に北区と合同で実施した帰宅困難者対策訓練において、本システムを利用し、検証を行いました。具体的には、帰宅困難者がスマートフォンにより近隣の一時滞在施設を検索・移動し、一時滞在施設へ到着後、そのまま自らスマートフォンで受付入力まで実施しました。
- 利用者からは、「非常に便利である」という意見が多かった一方、入力箇所が多いことや、事前によく使い方の説明を受けないとスムーズな操作が困難であるといった意見もありました。今後は、こうした利用者の意見等も踏まえ、より使いやすさに配慮したシステムの開発を進めます。
今後の取組 (2023年4~6月)
〇帰宅困難者対策オペレーションシステムの構築
- 2022年度の検証結果を踏まえた実装計画に基づき、システムの改良と拡張を行います。
【人流状況を可視化するシステム】
- 状況をより精緻に可視化するため、人流データの分析能力の向上を目指します。
- あわせて、人流状況以外の災害関連情報を同一の地図上に一元的に表示し、機能の拡張を目指します。
- このための画面デザインやインフラ環境等に関する設計等を行います。
【一時滞在施設の開設・運営状況を把握するシステム】
- 帰宅困難者対策実施計画の策定作業と並行して、システムの導入を踏まえた各自治体の一時滞在施設の運用のあり方について検討します。
- 引き続き訓練等で、発災時に実際に一時滞在施設の開設・運営状況を把握する主体となる区市町村等に対し、改めて本機能を体験してもらい、操作性のさらなる改良を目指します。