本プロジェクトでは、協働に取り組むフィールドの大幅な拡大、先進的・効果的な民のソリューションの展開、デジタル技術を活用した市民や企業の参加の場の創出等を通じて、都政のあらゆる分野でオープンイノベーションを実践していきます。
1.スタートアップとの協働
スタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」の更なる推進に向けて、都庁内で局横断的に編成されたワンチーム“Team Tokyo Innovation”が、スタートアップと共に社会の変革と成長を生み出すための取組を展開しています。
進捗状況(2024年7~9月)
(1) スタートアップ戦略の推進
スタートアップとの協働を進めるためには、スタートアップの成長や活動を支援し、スタートアップとの交流機会を創出していくことが重要です。
① 日本・台湾イノベーションサミット2024開催(9月17~18日)
2024年5月、東京都はStartup Island TAIWANと、革新的なスタートアップ協力を促進することを目的として、覚書(MoU)を締結しました。この覚書により、両者がスタートアップリソースの相互連携を飛躍的に強化し、クロスボーダーのスタートアップ協力を促進することで、台湾と日本、両国のスタートアップ企業の国際競争力の向上を目指しています。
9月17日、18日には、日本と台湾からスタートアップ企業約70社が集結し、様々な業種の参加者と交流する日台スタートアップイベント「2024 日本・台湾イノベーションサミット」をTIBで開催しました。
② スタートアップ×行政 Meet UP!(7月18日)
スタートアップとの協働成果を各局・区市町村と共有し、スタートアップと行政の官民協働の取組を更に進めていくことを目的としたイベントを開催しました。東京都職員や自治体関係者、スタートアップ、大企業などから、約270名(うち、200名は現地、70名はオンライン参加)が参加しました。
イベントでは、協働プロジェクト参加者によるパネルディスカッションやスタートアッププロダクトの展示が行われ、ポスターセッションでは、東京都庁23局、都内3自治体(大田区・渋谷区・墨田区)、都外4自治体(石川県・福井県・福岡県・仙台市)の計30組織が課題をポスターにまとめて掲示し、スタートアップ等と交流しました。
③ TIBの来場者が5万人を突破(7月26日発表)
2023年11月のプレオープンから、多くの方々と一緒に大きなプラットフォームづくりに取り組んできたTIBは、来場者が5万人を突破いたしました。今後もさらなる進化を遂げてまいります!
④ みんなで創るTIBプロジェクト TIBスタメン第2期が始動(9月3日)
TIBの”NODE(結節点)”としての活動を実践し、業種や職種の垣根を越えた様々なネットワークを東京都と一緒に作り上げていく”スタメン”の第2期が始動しました。
第1期ではTIBの創設からグランドオープンまでを30社のスタメンとともに活動してきました。第2期は、40社のスタメンとともにTIBの”NODE”をさらに発展させるため、支援拠点や事業者同士のネットワークづくりなど様々なプロジェクトに取り組みます。
⑤ TIB CATAPULTが本格始動(9月20日)
TIBを起点に、グローバルに成長するスタートアップを生み出すため、新たに「グローバルイノベーションに挑戦するクラスター創成事業(通称「TIB CATAPULT」)」を始動します。TIB CATAPULTでは、東京の強みとするビジネスや技術の領域に焦点をあて、事業会社などが協働してスタートアップを強力に支援する6つの「イノベーションクラスター」を結成し、スタートアップとの協働プロジェクトを進めていきます。
詳細については、ホームページをご覧ください。
⑥ TIB PITCH(第6回 9月6日)
「TIB PITCH」は、多様な人々が繋がり、革新的なアイデアやテクノロジーで社会を前進させる挑戦者を応援するピッチイベントです。採択されたスタートアップに対して、TIB施設内へのサービスの試験導入や、プロダクト展示などの支援を行っていきます。
- テーマ: 【SHOPコース】
⑦ スタートアップによる事業提案を募集中
社会課題の解決に取り組むスタートアップが自らの技術・製品等を活用した都政に対する提案を募集した上で、各都政現場との対話により課題を深掘りし、試験導入等を通じて提案の具体化を図る取組を行っています。
2024年度の提案受付は、2025年1月31日までとなります。2025年2月以降に受け付けた提案については、来年度の事前提案として受け付けます。(翌年度予算が措置された場合のみ正式受付となります。また、予算の上限に達し次第、受付終了となります。)
応募方法・詳細については、ホームページをご覧ください。
「公共調達サポート窓口」まで、お気軽にご相談ください
スタートアップの皆様からの公共調達に関する各種相談を受け付けており、「スタートアップによる事業提案制度」や、「優れた技術・製品等を有するスタートアップに係る等級によらない入札参加制度」、「都の入札参加資格登録に関する相談・支援」など、多様なファーストカスタマーの取組をご案内しています。
(2) 現場対話型スタートアップ協働プロジェクト
都政現場が抱える多種多様な課題について、優れた技術を有するスタートアップと現場をマッチングして協働プロジェクトを組成し、対話を重ねながら解決を図っていく取組を開始しました。
都政現場が掲げた20個の課題について、現場職員と協働するスタートアップを募集し、応募者との対話を踏まえ、スタートアップから受け付けた課題解決策の提案を審査し、協働プロジェクトの組成を進めております。
(3) キングサーモンプロジェクト
「キングサーモンプロジェクト」では、スタートアップのプロダクトやサービスの都政現場等での実証からグローバル市場へ向けたサポートまで、スタートアップが大きく成長するための支援を行っています。
2024年度は採択予定件数を9件程度に拡充し、協働プロジェクトの組成を進めています。
(4) UPGRADE with TOKYOピッチイベント
都政課題の解決に向けて、これまでにない製品・サービスを提供するスタートアップによるピッチイベントを開催し、スタートアップが行政機関、VCや企業等と交流する場を創出することにより、課題の解決とスタートアップの成⾧を後押ししています。
① ピッチイベントを開催(第38回 7月31日、第39回 9月20日)
第38回テーマ:「生成AI等とヒヤリハットDBを活用した事故予測等システム・サービス」(詳細:note )
優勝社:アルサーガパートナーズ株式会社
提案内容:
「ヒヤリハットDBの業務機能化に関するご提案」
第39回テーマ:「デジタルコンテンツを用いた私道無電柱化の推進」(詳細:note )
優勝社:電駆ビジョン株式会社
提案内容:
「Points3Dによる無電柱化前後の3Dイメージ比較サービス」
※ イベントの様子は、UPGRADE with TOKYOのホームページからご覧いただけます。
② 提案製品・サービスを活用した協働の実現
これまでのピッチイベントで優勝したスタートアップが都や区市町村と協定を締結し、提案した製品・サービスを活用して協働プロジェクトを実現しています。
2024年7~9月に実現した協働プロジェクト:1件
③ 第2回 行政職員向けセミナーを開催(8月23日)
スタートアップとの協働に関する東京都の各種制度を行政職員に紹介し、具体的な協働イメージを持ってもらうことで、スタートアップとの連携をより一層進めていくことを目的としたセミナーを開催しました。
セミナーでは、「人が輝く~子供・高齢者等の活躍推進~」をテーマに、スタートアップが自社のサービスを紹介しました。また、「プッシュ型子育てサービス」における官民連携事例の紹介を行いました。
今後の取組(2024年10~12月)
(1) スタートアップ戦略の推進
- スタートアップ戦略「Global Innovation with STARTUPS」の更なる推進を図るため、スタートアップによる事業提案制度や、TIBピッチなどの取組を通じ、官民協働の実践を進めます。
スタートアップ戦略の推進に関する情報は、スタートアップ・国際金融都市戦略室のホームページで随時発信していきますので、ぜひご注目ください。
(2) 現場対話型スタートアップ協働促進プロジェクト
- 都政現場の課題(20件)について協働プロジェクトの組成を進めます。
- 10月には、第1期9プロジェクトについて、現場職員とともに協働するスタートアップを採択し、個々のプロジェクトを開始しました。
現場対話型スタートアップ協働促進プロジェクトに関する情報は、ホームページで随時発信していきますので、ぜひご注目ください。
(3) キングサーモンプロジェクト
キングサーモンプロジェクトに関する情報は、ホームページで随時発信していきますので、ぜひご注目ください。
(4) UPGRADE with TOKYO ピッチイベント
多様な行政課題の解決に向けて、ピッチイベントを開催していきます。
第40回 ピッチイベント 10月22日開催
テーマ:「外国籍の児童・生徒の想いに寄り添った言語サポート」
第41回 ピッチイベント 11月5日開催予定
テーマ:「xR技術等を活用した消防活動訓練の充実」
第42回 ピッチイベント 11月19日開催予定
テーマ:「デジタルを活用した「伝わる市政・市民の気軽な意見発信」の実現」
第43回 ピッチイベント 12月2日開催予定
テーマ:「電力使用量の見える化を通じた継続的な省エネ行動の促進」
イベントの模様は東京都産業労働局チャンネル(YouTube)でライブ配信いたします。
是非、ご覧ください。(過去に実施したイベントの様子も公開しています)
ピッチイベントについては、開催が決まり次第、UPGRADE with TOKYOのホームページに応募方法や観覧方法など詳細を掲載しますので、ぜひご注目ください。(過去に実施したイベントの様子も公開しています)
2.GovTech東京
“GovTech東京”と都が協働し、オール東京でDX推進を加速していきます。
進捗状況(2024年7~9月)
①「こどもDXプロジェクト」の進捗状況
GovTech東京は、「東京2030ビジョン」を踏まえた都民サービスの変革の突破口として、東京都と協働して「こどもDX」に取り組んでいます。デジタルの親和性が高い「子育て世代」への支援を実現するべく、技術的分野における専門的な支援を提供しており、2025年度末に向けて、「つながる子育て」をキーワードに4つのプロジェクトを推進しています。
● 「プッシュ型子育てサービス」の先行プロジェクトでは、3月のサービス開始以降、新規参画事業者として新たに5社が加わり、先行プロジェクト実施自治体のうち江戸川区、町田市、瑞穂町に続いて、令和6年8月8日から千代田区、豊島区、葛飾区でもサービスを開始しました。(詳細はこちら)
● 「保活ワンストップ」プロジェクトでは、GovTech東京が保活情報連携基盤の構築を開始し、東京都では連携自治体の年度途中の入園手続きから保活ワンストップサービスを2024年秋に開始予定であり、120程度の保育施設が参加見込です。(詳細はこちら)
●「給付金手続の利便性UP」プロジェクトでは、東京都の018サポートにおいて、デジタル庁が構築する「自治体向け共同利用型の給付支援サービス」との連携により、親子のマイナンバーカードをスマートフォンで読み取ることで申請できる新しい仕組みを、デジタル庁、東京都、及びGovTech東京と協働して導入し、新しい申請方法での受付を開始しました。
● 「母子保健オンラインサービス(PMH)」プロジェクトでは、デジタル庁が開発した情報連携基盤:Public Medical Hub(PMH)への接続促進に向けて、東京都における医療機関等への接続に係る補助(こども DX 推進に向けた医療機関等におけるマイナンバーカード利活用推進事業)が開始されました。
また、東京都ではこどもDXを推進するため、国、区市町村、子育てのDXを推進する団体が参画する「東京こどもDX 2025 つながる子育て推進会議」が設置されており、第2回会議が開催され、各プロジェクトの取組状況と成果を報告しました。(詳細はこちら)
こどもDXをはじめとして、手続きのワンストップ化やレジストリ・データ連携基盤の構築に向けて、関係団体・民間事業者の皆さまと連携し、都内の区市町村との連携、さらに全国展開等を見据えて関係省庁等とも連携しながら、プロジェクトを推進しています。
②自治体向けデジタル人材紹介サービス「GovTech東京パートナーズ」にて、都内2自治体における初のマッチングを実現
民間出身の複業可能なデジタル人材とのマッチングにより、 DX推進に課題を抱える都内区市町村を支援するサービス 「GovTech東京パートナーズ」を通じ、東京都江東区・狛江市にてCIO補佐官が2024年7月1日(月)よりそれぞれ着任しました。(詳細はこちら)
DX推進に関する豊富な経験やスキルを持ち、公共分野に高い興味・関心を持った人材が各自治体に参画することにより、今後住民に質の高い行政サービスを提供していくことが期待されます。
着任後も、GovTech東京では人材の定着と活躍支援のためのフォローアップを行います。
*CIO補佐官:最高情報統括責任者(Chief Information Officer(CIO))のマネジメントを専門的知見から補佐する職員。区市町村のDX推進計画の改定やDX関連事業の推進、デジタル人材の区政などについて技術的助言や支援に取り組む。
今後の取組(2024年10~12月)
「情報技術で行政の今を変える、首都の未来を変える」をビジョンに掲げ、9つの事業(東京デジタル2030ビジョンの推進、官民共創及び研究・事業開発、東京都各局・政策連携団体のDX推進、区市町村のDX推進、共同調達・共同開発の推進/共同利用サービスの運営、デジタル共通基盤の企画・開発等、データ利活用の推進、デジタル人材の育成・確保、組織基盤の強化)を実施していきます。
3.都民参加のオープンイノベーション
シビックテックとの共創により地域課題の解決策を生み出し、実装につなげていきます。
また、事業を企画する段階から都民に参画してもらい、より良い政策づくり・サービスづくりを行うため、デジタルを活用した都民との双方向コミュニケーションを進めます。
進捗状況(2024年7~9月)
(1) 都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024
東京都オープンデータカタログサイトに掲載されているオープンデータを活用し、官民協働で行政課題の解決に向けたデジタルサービスを企画・開発するイベントです。
① 参加者の公募(募集期間5月31日~7月26日)
東京都のオープンデータを活⽤したサービス開発やデータ可視化分析の提案、課題解決のためのアイデア提案を目指す方を対象に参加者を募集しました。ハッカソンの魅力をより多くの方に知っていただくため募集イベントを開催するなど広報活動を行った結果、925名のエントリーがありました。
② プログラム開発(アイデアソン・ハッカソン)の実施
エントリーいただいた方々を対象に、専門講師による「オープンデータを活用したサービス開発」や「行政課題ワークショップ」などをテーマに専門講師による講演を行いました。これらの講演から着想を得ながらディスカッションを行うとともに、プロトタイプ開発に向けたチーム組成を行うアイデアソンを計4回実施しました。第2回アイデアソン(8月7日)では、行政課題を提示した各局・各区市の担当者による課題の紹介等についてプレゼンや質疑応答を行いました。また、プレゼン大会(First Stage)に向けて8月24日、25日の2日間に渡りプロトタイプ作成等を行うプログラム開発(ハッカソン)を行いました。
③ プレゼン大会(First Stage)の開催
参加者によるプレゼンテーションを基に「First Stage(一次審査)」を実施し、106チームの提案から、優秀な作品24件を決定しました。
(2) デジタルを活用した双方向コミュニケーション
① 学生とのコミュニティ強化
学生を対象にデジタルの力を活用して街の課題解決に取り組む人材を育成するため、西新宿をフィールドとした「デジタル社会人材育成プログラム」を開催しています。
(詳細はコチラをご覧ください)
デジタルの力を活用した社会課題解決をテーマに、1回180分程度×全5回のデジタル講座を対面及びオンラインで実施しました。第一線で活躍する専門家による講義、グループワーク及びフィールドワークを通じ、課題の発見からデジタルの力を活用した解決手法まで、幅広く学んでいただきました。
また、グループで社会課題を解決する企画書を作成し、プレゼンテーションを実施して、講師からのフィードバックを受けていただきました。
② 新たなデジタル技術を活用した市民参加の仕組み検討
7月3日に西新宿の生活者の皆様が参加できるワークショップを開催しました。
また、ワークショップでいただいた意見をもとに、最先端デジタルツールであるシン・デジタルツイン※を使って4つの空間イメージを作成し、好みを問う投票(居心地いいな空間投票)を西新宿の生活者が参加するLINEコミュニティを活用して行いました。
※シン・デジタルツインは仮想空間の西新宿でまちづくりのシミュレーションできる最先端ツールです
今後の取組(2024年10~12月)
(1) 都知事杯オープンデータ・ハッカソン2024
10月26日に、最終審査と都知事杯を含む9つの賞の贈呈を行うFinal Stageを開催しました。(詳細は、特設サイトをご覧ください)
今後は社会実装を目指すFinal Stage進出チームに対して、年度末までのリリースに向けた実装⽀援プログラム(原則隔週実施のメンタリングや、実証実験等のビジネスマッチングの支援等)を実施します。
(2) デジタルを活用した双方向コミュニケーション
① 学生とのコミュニティ強化
デジタル講座に参加した方々を対象に、インターンやアイディアコンテストを実施する予定です。(詳細は、特設サイトをご覧ください)
② 新たなデジタル技術を活用した市民参加の仕組み検討
シン・デジタルツインを使って作成した空間イメージを西新宿の生活者より好みを問う投票(居心地いいな空間投票)を行い、西新宿で開催するスマートシティフェスタにて実現しました。