進捗状況(2024年7~9月):データドリブンな都政の推進プロジェクト

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本プロジェクトでは、都と区市町村が連携しオール東京でオープンデータ化を推進するとともに、東京データプラットフォームを効果的に運用し、官民が保有する様々なデータの利活用を促進することで、都民のQOL向上に資する新たなサービスを創出し、データドリブンな社会を目指します。

データドリブンロゴ

進捗状況(2024年7~9月)

(1) 東京データプラットフォーム(TDPF)

東京都は、官民の様々なデータの利活用を促進することを目的に、データ連携基盤「東京データプラットフォーム(TDPF)」を2024年1月31日に稼働しました。
TDPFでは、行政機関・民間企業・学術研究機関等の多様な主体とともに、データを利活用した新たなサービスの創出に向けて、日々様々な活動を展開しています。

TDPFを活用した先行的なユースケースを創出し、利活用事例として発信することを目的としたケーススタディ事業において、官民の様々な分野のデータを掛け合わせ、新たなデータ利活用のユースケースを創出するプロジェクトを5件採択しました。各採択事業者と連携しながらプロジェクトを進めています。
採択プロジェクトの内容等詳細については、こちらの記事をご覧ください。

TDPFでは、データ利活用のユースケース創出を目的とした活動として、会員間の交流機会を提供するイベントを開催しています。イベントでは、TDPFの最新情報の提供や、分野別の事業者によるセッション等を行っています。参加者によるネットワーキングでは、業種・業界を超えた交流の機会を提供します。

  • 第2回:ケーススタディ事業の採択プロジェクト5件を紹介
ケーススタディ事業1
各種交通データを活用したまちづくり推進プロジェクトを紹介
ケーススタディ事業2
地域一体で育成する「 多言語対応 AI コンシェルジュ 」プロジェクトを紹介
  • 第3回:交通分野に携わる行政・民間企業がデータ利活用の取組を紹介
事業社プレゼン
オープンデータ整備事業者より、自治体標準オープンデータセットの整備事業における課題を説明
国土交通省プレゼン
国土交通省より、様々な行政情報をデジタルとして活用するDX推進プロジェクト「Project LINKS」を紹介

(2) デジタルツインによる政策形成の高度化

東京都では、多岐に渡る都市課題の解決や都民のQOL向上を目指し、様々なデータを集めて仮想空間に現実空間を再現するデジタルツイン実現プロジェクトを推進しています。

東京都デジタルツイン3Dビューアに、洪水浸水想定区域図のデータと3D都市モデルを組み合わせたハザードマップや、国土交通省の国土数値情報(行政界)から作成した行政界データ、及び3D画像を含んだ地図タイルのデータを新たに掲載しました。

<2024年7~9月に掲載したデータの例>

ハザードマップ
3Dハザードマップ
行政界
行政界データ
地図タイル
地図タイル
都の3Dビューアは、専用ソフト等が要らず、ウェブブラウザ上で点群データを含むデータの閲覧が可能です。また、どなたでもローカルフォルダからお手持ちのデータを追加して可視化ができ、さらに簡易な距離・面積の計測もできます。是非ご使用してみてください。

(3)   オール東京でオープンデータ化を更に促進

カタログサイトに、東京都のオープンデータ等を活用したサービスの事例を、新たに掲載しました。

アプリのイメージ
東京厠旅:東京都内の公衆トイレを検索する訪日外国人向けMapアプリ
サービスのイメージ
スポレボ:全国のスポーツ施設を、競技やエリアなどの条件を指定し、検索できるサービス

オープンデータ利用者同士のコミュニケーションや、利用者と東京都の間の繋がりを活性化させるため、東京都オープンデータコミュニティのイベントを開催しました。

  • 第1回 テーマ:「オープンデータで創る、みんなの未来~誰でもできるデータ活用術~」
    東京都オープンデータコミュニティの概要説明のほか、外部有識者の方をゲストとしてお招きし、オープンデータの可視化をテーマに、利活用事例や、オープンデータの可能性、データ活用の始め方について講演を実施しました。
  • 第2回 テーマ:「データに命を吹き込むアイデアの考え方」
    幅広い層の方のオープンデータ利活用のきっかけをつくることを目的に、東京都のオープンデータをビジネスで活用中の事業者の方によるアイデアの考え方の講演及び参加者同士でのワークショップを実施しました。
第1回 これまでの取組紹介
第1回:東京都の担当者から、オープンデータのこれまでの取組と、今後の展開を説明
第1回 有識者による講演
第1回:外部有識者が、オープンデータの可視化事例や取組方法を講演
第2回 パネルディスカッション
第2回:オープンデータをビジネスで活用中の事業者によるパネルディスカッション
第2回 ワークショップ
第2回:会場参加者とテーマ(まちづくり/生活/医療/福祉)ごとにオープンデータの活用を議論

東京都オープンデータコミュニティには、
どなたでも無料で参加できます。参加をご希望の方は、参加申込フォームからお申込みください。

"東京都オープンデータコミュニティ"のロゴ

都をはじめとする行政のオープンデータ化を更に進めていくために、データ利活用を希望する民間企業等からニーズを直接拝聴するラウンドテーブルを開催しました。

今回のラウンドテーブルでは、シビックテック・企業・大学から3名の方が登壇し、「オープンデータの活用事例」の紹介や、「どの様なデータを行政に提供してほしいか」の提案が発表されるとともに、デジタル庁や東京都の職員との意見交換が行われました。

ラウンドテーブルの様子

今後の取組(2024年10~12月)

(1) 東京データプラットフォーム(TDPF)

都庁・区市町村・民間等の有効なデータを順次搭載するとともに、会員に対する伴走型サポートの実施や、多様な主体がつながるコミュニティの形成等を通じ、官民の様々なデータを連携させて新たなサービスの創出を後押ししていきます。

(2) デジタルツインによる政策形成の高度化

「都市のデジタルツイン」の基盤データとして、都市整備局が「都市の3Dデジタルマップ化プロジェクト」で作成した区部の点群データ等について、3Dビューアへの掲載を進めます。

(3) オール東京でオープンデータ化を更に促進

”東京都オープンデータコミュニティ”や”ラウンドテーブル”などでの要望を踏まえ、利用者のニーズに応えたオープンデータ化を更に促進していきます。