進捗状況(2025年1~3月):シビック・クリエイティブ・ベース東京[CCBT]プロジェクト【生活文化スポーツ局】

CCBT

進捗状況(2025年1~3月)

CCBT×SHIBUYA FASHION WEEK 2025 Spring「CIVIC CANVAS:ワークショップ成果作品上映」

シビックキャンバス

3月13日~3月23日に、「SHIBUYA FASHION WEEK 2025 Spring」と連携して「CIVIC CANVAS:ワークショップ成果作品上映」を開催しました。昨年実施したワークショップ&上映プログラム「CIVIC CANVAS(全2回)」の成果作品を渋谷サクラステージ内の各種サイネージにて一挙に上映しました。

アート・インキュベーションの実施

CCBTのパートナーとして活動する 「CCBTアーティスト・フェロー」 として、以下の5組が成果発表を行いました。

MVMNT(ムーブメント)
「TOKYO(UN)REAL ESTATE(トーキョーアンリアルエステート)」

CCBT_mvmnt


これまでに収集した東京のリアルな暮らしのデータと、そこから見えてくる多様なライフスタイルのあり方を紹介しました。さらに、実在するお部屋の3Dデータを活用したマンガ、ゲーム、XR、映像作品なども展示し、デジタル時代における住空間の新たな可能性を探りました。さらに、本プロジェクトを通じて収集した3Dデータを特設ウェブサイトでも公開しています。

市原(いちはら)えつこ
「ディストピアランド – テーマパークから国土へ : フィクションはどれだけ現実と接近できるか」

市原えつこさんの展覧会


突然変異で一つ目に生まれたヤギを信仰する教団のイメージビデオ、苦難を生き抜いた市民たちによる民謡を踊り歌い続けるロボット、見たこともない生物など、奇想天外な未来の世界が描かれました。ディストピアの世界となったパラレルワールドの日本の姿を通じて、人類の愚かさだけでなく、過去の厄災や困難を乗り越えてきたしぶとさを示し、より良い未来を共に考える場を創出しました。

布施琳太郎(ふせりんたろう)
「パビリオン・ゼロ」

布施琳太郎さんの展覧会


2025年2月に葛西臨海公園を舞台に架空の水族園構想を描いた「ツアー型展覧会」、その試みをプラネタリウムにて「かたり」と「映像」でリプレイする「全天球上映」、アーティストや建築家、漫画家などによる寄稿文、対談等を集めた「雑誌刊行」の3つの要素から成るプロジェクトの進行のなかで生じたドキュメントや記録、作品群を展示しました。

HUMAN AWESOME ERROR(ヒューマンオーサムエラー)
「Super Cell Infinite(スーパーセルインフィニット)」

HUMAN AWESOME ERRORの展覧会


病院や研究機関の協力を得て、冷凍保存されたアーティストのがん細胞を持ち出し培養、さらに血液から培養したiPS細胞より再生免疫細胞を作製し、がん細胞に対峙させることを計画しました。展覧会では、このプロセスを実行するには課題や制限があることを映像作品等を通じて明らかにするとともに、過程で表出した倫理や慣例、法などの制約限から生じる細胞の所有権の問題、そこから見出される生命倫理や自己の実在性を問いかけました。また、罹患経験者へのインタビュー、さまざまな領域の実践者を迎えたトーク、DIYバイオワークショップを実施し、議論の場を市民に開放。がんを通して、未来の医療や倫理について新たな気づきと対話を生みだしました。


柴田祐輔(しばたゆうすけ)+Token Art Center(トークンアートセンター)
「続・代替屋」

柴田祐輔+Token Art Centerの展覧会


これまでに行った渋谷周辺の食にまつわる歴史、文化、生態系のリサーチを元にした展覧会と飲食体験パフォーマンスで構成され、展覧会では渋谷の光と、渋谷の特産野菜と位置付けた雑草を用いたインスタレーション作品を、そして飲食体験パフォーマンスでは、渋谷周辺でのリサーチで得られた様々な食材や調理法を用いた実際に食べられる料理を提供しました。

今後の取組(2026年4~6月)

各種プログラムの開催

「ミートアップ」「 キャンプ」「ワークショップ」「ショーケース」に、「アート・インキュベーション」を加えた5つのコア・プログラムを中心に実施していきます。

アート・インキュベーションの実施

・2025年度の「CCBTアーティスト・フェロー」募集に向けた取り組みを行っていきます。