進捗状況(2024年4~6月):データドリブンな都政の推進プロジェクト

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本プロジェクトでは、都と区市町村が連携しオール東京でオープンデータ化を推進するとともに、東京データプラットフォームを効果的に運用し、官民が保有する様々なデータの利活用を促進することで、都民のQOL向上に資する新たなサービスを創出し、データドリブンな社会を目指します。

データドリブンロゴ

進捗状況(2024年4~6月)

(1) 東京データプラットフォーム(TDPF)

東京都は、官民の様々なデータの利活用を促進することを目的に、データ連携基盤「東京データプラットフォーム(TDPF)」を2024年1月31日に稼働しました。
TDPFでは、行政機関・民間企業・学術研究機関等の多様な主体とともに、データを利活用した新たなサービスの創出に向けて、日々様々な活動を展開しています。

TDPFは、都民のQOL向上に資するサービス創出を促すため、都や区市町村のオープンデータを始め、民間事業者等の方々が保有するデータも掲載しており、検索・利用ができます(民間事業者等から提供されたデータは条件に応じて活用が可能です)。

また、新たなサービスの創出を目指す会員のデータ利活用を後押しするため、GovTech東京と協働し、マッチングやアドバイザーサービスなどの伴走型サポートを実施します。

TDPFの概要

TDPFでは、行政機関・民間企業・学術研究機関等の方々を対象とした会員制度を新設し、2023年11月から会員募集を開始しました。データの利活用に意欲のある多様な分野の事業者(情報通信、建設・不動産、金融・保険など)や、都内区市町村が会員となっています。(会員一覧はこちら
会員向けサービスの詳細については、こちらをご覧ください。

データ利活用促進の一環として、社会的課題の解決や都民のQOL向上につながる新たなデータ利活用のユースケース創出を目的としたプロジェクトの募集を行いました。

TDPFの第1回コミュティ会員限定イベントを開催いたしました。当日は163名(会場85名・オンライン78名)と大変多くの方々にご参加いただきました。また、イベント終了後にネットワーキングを行い、業種・業界を超えて活発に交流が行われました。

活動概要の説明
東京都デジタルサービス局より、2024年度の活動概要を説明
会員登録状況の説明
会員数や掲載データの状況、システムのバージョンアップの予定についても説明
気象データの利活用の取組の紹介
気象庁より、ビジネスにおける気象データの利活用の取組や課題解決事例などを紹介
防災データ整備のトレンドの紹介
防災科学技術研究所より、能登半島地震の教訓や防災データ整備のトレンドを紹介
人流データの活用事例の紹介
株式会社Agoopより、人流データを活用した能登半島地震における事例を紹介
エネルギー分野での行政課題の説明
東京都環境局より、ゼロエミッション東京の実現にむけたエネルギー分野での行政課題を説明

(2)   デジタルツインによる政策形成の高度化

東京都では、多岐に渡る都市課題の解決や都民のQOL向上を目指し、様々なデータを集めて仮想空間に現実空間を再現するデジタルツイン実現プロジェクトを推進しています。

東京都デジタルツイン3Dビューアに、優良特定地球温暖化対策事業所のデータ、特定テナント等地球温暖化対策計画書における優良事業者のデータ及び東京都と杉並区の河川ライブカメラのデータを追加掲載しました。

<2024年4~6月に掲載したデータの例>

3Dビューア画面1
都環境局認定の優良特定地球温暖化対策事業所
3Dビューア画面2
河川監視カメラ:杉並区(ライブカメラ)
都の3Dビューアは、専用ソフト等が要らず、ウェブブラウザ上で点群データを含むデータの閲覧が可能です。また、どなたでもローカルフォルダからお手持ちのデータを追加して可視化ができ、さらに簡易な距離・面積の計測もできます。是非ご使用してみてください。

(3)   オール東京でオープンデータ化を更に促進

カタログサイトに、東京都のオープンデータ等を活用したサービスの事例を、新たに掲載しました。

<利活用事例>
救急医療機関検索サイト – いしゃまち医療機関検索
東京都にある救急医療機関を区ごとに一覧化し、現在地から近い順の並び替えや地図から検索できるサービス
(事業者:株式会社メディウィル)

利活用事例

東京都オープンデータコミュニティは、利用者同士のコミュニケーションや、利用者と東京都の間の繋がりを活性化させることを目的に設立されました。
本コミュニティの2024年度キックオフイベントの開催に向けた準備を行いました(7月19日に開催)。

東京都オープンデータコミュニティには、
どなたでも無料で参加できます。参加をご希望の方は、参加申込フォームからお申込みください。

"東京都オープンデータコミュニティ"のロゴ

今後の取組(2024年7~9月)

(1) 東京データプラットフォーム(TDPF)

都庁・区市町村・民間等の有効なデータを順次搭載するとともに、会員に対する伴走型サポートの実施や、多様な主体がつながるコミュニティの形成等を通じ、官民の様々なデータを連携させて新たなサービスの創出を後押ししていきます。

(2) デジタルツインによる政策形成の高度化

「都市のデジタルツイン」の基盤データとして、都市整備局が「都市の3Dデジタルマップ化プロジェクト」で作成した、区部及び多摩部の3D都市モデル並びに区部の点群データについて、3Dビューアへの掲載を進めます。

(3) オール東京でオープンデータ化を更に促進

”東京都オープンデータコミュニティ”や”ラウンドテーブル”などでの要望を踏まえ、利用者のニーズに応えたオープンデータ化を更に促進していきます。