進捗状況(2022年4~6月):オープンデータ徹底活用プロジェクト

プロジェクトのイメージ


  都は、データを社会全体で活用するべく、民間ニーズを踏まえて行政が保有するデータを積極的に公開し、シビックテックや企業等がオープンデータ等を活用して新たなサービスを創出していく、官民協働スタイルの構築を目指しています。

  その構築に向けた取組として、 2022年4月~6月は、都知事杯オープンデータ・ハッカソン の募集や、ラウンドテーブルでの要望を受けてのデータ公開東京都区市町村CIOフォーラムでの働きかけ等に取り組みました。

 7月~9月は、 都知事杯オープンデータ・ハッカソンのプロトタイプ作成及びFirst Stageの開催や、第4回オープンデータ・ラウンドテーブル等を予定しています。

進捗状況(2022年4~6月)

①都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022の募集開始

・ 都のオープンデータを活用した行政課題の解決に向けたデジタルサービスの開発を行う「都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022」の募集を2022(令和4)年6月1日より開始しました。

都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022

・このハッカソンは、民間企業やシビックテックがオープンデータを活用して、行政課題の解決に向けた新たなデジタルサービスの開発を競い合うものです。

・今年度は、実施時期を大幅に前倒しし、募集期間やサービス開発期間を拡充するなど、さらにパワーアップして開催いたします。また、都知事杯に加えオンラインでの人気投票によるオーディエンス賞や審査委員特別賞を新たに設けます。

都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022の流れ

・さらに、募集期間中に、行政課題について東京都職員が語るパネルディスカッションや、エンジニアによるアプリ作成講座などの募集イベントを初めて開催いたします。

都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022の参加者募集イベント

・ 6月23日に実施した第1回の募集イベントでは、昨年度の都知事杯ファイナリストに、実装したサービス(①PECO navi TOKYO:工事現場で働く人などの昼食難民と、キッチンカーをマッチングするサービス、② ごみ分別さん:ごみ分別を画像からAIが分析、通知するサービス)の紹介や、昨年度の体験談などを語っていただくとともに、これまで数々のハッカソンを成功に導いている伴野氏をお迎えした パネルディスカッションを実施しました。さらに、終盤の交流会で皆様にサービスへの熱い想いを語っていただき、会場は大きく盛り上がりました。

都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022の参加者募集イベントの様子

・応募締切は8月5日まで。ぜひご参加ください!

② オープンデータカタログサイトにおけるデータ公開の推進

都では、民間企業やシビックテック等がデータを活用し、利便性の高いサービスを創出できるよう、オープンデータカタログサイトに都や都内区市町村の約5万件のデータを公開しています(2021年度末現在)。

ユーザーが使いたいデータのオープンデータ化を促進し、さらなる民間サービスの創出につなげていくため、都では、民間企業等からのニーズを直接聴取するオープンデータ・ラウンドテーブルを実施しています。

2022年3月18日に行われた、第3回東京都オープンデータ・ラウンドテーブルにて要望を受けた「浸水予想区域図」「避難所・避難場所」「一時滞在施設」について、機械判読性を高めるなどデータを整えたうえで公開しました。

「避難所・避難場所」データの利活用事例
「避難所・避難場所」データの利活用事例

・引き続き、オープンデータ化を推進していきます。

また、オープンデータカタログサイトのページビュー数は、積極的なPRやサイトを使いやすく改修したことなどにより、2020(令和2)年10月~12月の約200PV/日(平均)から、2022(令和4)年4月~6月は約550PV/日(平均)へと増加しました。ハッカソンの募集を開始した6月は約850PV/日を記録。目標である1000PV/日に向けて取組を推進します。

③ 東京都・区市町村CIOフォーラムで働きかけ

・ 東京都CIO(情報統括責任者)及び都内区市町村のCIO等が協議する「東京都・区市町村CIOフォーラム」において、東京都オープンデータカタログサイトの更なる充実に向け、データ掲載への協力を働きかけました。

今後の取組(2022年7~9月)

① 都知事杯オープンデータ・ハッカソン2022

7月6日(水)、21日(木) には、ハッカソンプログラムが100倍楽しくなる募集イベントを実施。また、8月23日(火)から28日(日)までの全6日間で、プロトタイプの作成を行い、その後9月18日(日)にFirst Stage、10月12日(水)にFinal Stageを開催します。Final Stageでは、一般視聴者による人気投票も実施いたしますので、ぜひご覧ください。

②オープンデータカタログサイトの活用推進

・今年度、オープンデータの利活用を更に推進するため、オープンデータをAPI形式※で公開していきます。それにより、オープンデータ利用者がサービスソフトを開発する際にデータの取込みが容易になります。そのデータ整備に向けた準備等を9月より開始していきます。

※API形式…「WEBサイト上のデータ」と「利用者が開発するアプリケーション」を効率的な方法でつなぐインターフェ-ス形式

・また、マップ表示を容易にできるよう、位置情報のあるデータに緯度経度情報を付与したデータの整備を進めます。そのためのツールの導入等を進めていきます。

・ 第4回となるオープンデータ・ラウンドテーブルを8月4日(木)に開催します。 今回はオープンデータをすでに活用している民間企業等をお呼びして、意見交換を実施予定です