進捗状況(2021年7~9月)
監査事務の一部自動化、効率化
〇データ分析ツールを活用し監査事務の一部自動化、効率化
【財務諸表等の監査での活用】
・財務諸表等の監査は、都で作成された財務諸表が、東京都会計基準に沿って作成されているかを検証することを目的としています。
・これまでは、職員が主に紙の資料を使用して、手作業で数字のチェックを行っていました。今回のプロジェクトでは、データ分析ツールを活用して、電子化された資料の数字チェック作業を自動的に行うことを目指しました。
・2021(令和3年)7~8月に実施した財務諸表等の監査において、データ分析ツールを活用し、財務諸表間の数値の突合や特異科目の抽出などの作業の自動化を行いました。これにより、数字のずれなどの情報を素早く正確に発見することができ、監査事務の効率化を図りました。
【工事監査での活用】
・工事監査は、都が行う工事について、計画、設計、積算、施工等の各段階において、無駄な支出や施工の不良がないかなど、技術面から工事が適正に行われているかをチェックする監査です。
・これまでは、監査の対象とする工事の選定を、職員が工事リストを使い、手作業で行っていました。今回のプロジェクトでは、データ分析ツールを活用して工事リストを分析し、その結果を監査対象選定の一部に反映する予定となっています。
・2021(令和3)年後半~2022(令和4)年に予定している工事監査での活用に向けて、準備を進めています。
監査力向上のための人材育成
〇デジタル技術を活用した監査の定着に向けて人材を育成
・職員研修の実施に向けて、業務委託などの検討を進めています。
今後の取組(2021年10~12月)
監査事務の一部自動化、効率化
〇データ分析ツールを活用し監査事務の一部自動化、効率化
【各会計歳入歳出決算審査での活用】
・各会計歳入歳出決算審査は、都の会計管理者が調製した決算について、決算書等の関係諸表の計数を確認するとともに、予算の執行が効率的かつ有効なものとなっているかを主眼に実施する審査です。
・決算審査の結果を取りまとめた意見書の作成は、これまで職員が主に紙の資料を使用して、手作業で数字等を入力し、表の作成等を行っていました。今回のプロジェクトでは、データ分析ツール等を活用して電子化された資料から自動で数字を集計し、表の作成を行うことを目指しています。
・2022(令和4年)7~8月に予定している各会計歳入歳出決算審査での実施に向け、委託契約を締結する予定です。
【工事監査での活用】
・2021(令和3)年後半~2022(令和4)年に予定している工事監査に向けて、データ分析ツールを活用した監査対象工事の選定作業を実施します。
監査力向上のための人材育成
〇デジタル技術を活用した監査の定着に向けて人材を育成
・上記プロジェクトと並行して、デジタル技術を活用した監査手法の定着のため、職員研修の準備を進めていきます。