進捗状況(2021年10~12月):スタートアップ・シビックテックとの協働推進プロジェクト

プロジェクトのイメージ

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スタートアップとの協働 全体像

本プロジェクトは、スタートアップやシビックテックなど多様なプレイヤーとの協働を積み重ねることで強固な協働スタイルを構築し、社会課題を解決することを目指しています。

2021年10月~12月は、第15回~17回ピッチイベントの開催、 都政現場とのテーマの調整 、 スタートアップへのヒアリング調査などを行いました。

2022年1月~3月は、第18、19回ピッチイベントの開催、来年度の実証実験に向けたスタートアップの公募・選定 、スタートアップ協働戦略の策定などを予定しています。

1.行政課題解決型ピッチイベント

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進捗状況(2021年10~12月

①ピッチイベントの開催
2021年10月、11月にピッチイベントを開催しました。
※イベントの様子は、noteの記事からご覧いただけます

(10/26開催)
第15回ピッチイベント
「東京都中小企業の景況調査にかかるオープンデータの活用について」
 優勝社 :株式会社ナウキャスト( https://nowcast.co.jp )
 提案内容:『ナウキャストによる中⼩企業の経営戦略/ ⽣産活動分析/ 観光分析ツール 全く新しい分析プラットフォームサービスのご提案』

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第15回登壇企業の皆様
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(11/2開催)
第16回ピッチイベント

「カスタマーサクセスにつながる申請受付サービス」
 優勝社 :hachidori株式会社( https://hachidoriinc.com)
 提案内容:『エンジェル税制に関する東京都のカスタマーサクセス向上施策』

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第16回登壇企業の皆様
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(11/29開催)
第17回ピッチイベント

「最先端技術を活用した南大沢のまちの活性化と移動利便性の向上」
 優勝社 :BRJ株式会社( https://www.brj.jp)
 提案内容:『自由なタイミングで、好きな場所へ移動できるまちへ』

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第17回登壇企業の皆様
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②製品・サービスを活用した協働
新規協働プロジェクト組成件数 3件(累計16件)
 これまでに協働している13件に加えて、第15回ピッチイベント優勝社(株式会社ナウキャスト)、第16回ピッチイベント優勝社(hachidori株式会社)、 第17回ピッチイベント優勝社(BRJ株式会社) がテーマ所管局と協働を開始しました。

〇「行政課題解決型スタートアップ支援事業における新事業分野開拓者」を3件認定しました。(株式会社GATARI、株式会社ナイトレイ、プレティア・テクノロジーズ株式会社)

認定商品例(3件)

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企業名:株式会社GATARI  
商品名:「Auris」
商品概要
空間のスキャンから空間編集、マルチプレイヤーでの復元・体験までをスマートフォンのアプリケーション上でワンストップで実現可能なMR(複合現実)プラットフォーム。既存設備に一切干渉することなく、空間の体験価値を向上させることが可能。また、多様なユーザーの一人ひとりに合わせて、適切な情報を出し分けることができる。
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企業名:株式会社ナイトレイ 
商品名:「CITY INSIGHT」
商品概要: 位置情報ビッグデータを用いた地域活性化支援ソリューション。
主に観光領域、MaaS領域、まちづくり領域を対象に、顧客の課題やニーズに合わせたカスタマイズ性の高いデータソリューションを提供。

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企業名:プレティア・テクノロジーズ株式会社 
商品名:「Pretia」
商品概要: AR(拡張現実)アプリケーション開発を容易にするプラットフォーム。
空間認識技術を用いて空間データを作成し、Unityを活用し3Dオブジェクトを配置することで、手軽かつメンテナンスも容易なARアプリケーションを生成可能。また、ユーザーは同じARを複数人で同時に体験できる

今後の取組(2022年1~3月

①ピッチイベントの開催
多様な行政課題の解決に向けたテーマで引き続き実施します。
第18回ピッチイベント(テーマ:「自動車利用の抑制」)を1月14日(詳しくはコチラ)、第19回 ピッチイベント(テーマ:「XR技術等を活用した新たな芸術文化の鑑賞・参加機会の提供」)を2月15日(詳しくはコチラ)に開催します。

②製品・サービスを活用した協働
ピッチイベント後速やかに協働プロジェクトの組成を目指します。

2.キングサーモンプロジェクト

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・2022年度の新たな協働の実施に向けて現場とテーマの調整を行ってきました。
 都が「『未来の東京』戦略」等において課題として重視している領域から、グローバルな市場性や都政現場のニーズ等を勘案して、協働のテーマを絞り込んでいます。

 今後、公募開始を予定しており、選定されたスタートアップのプロダクト等については都政現場で2022年度に協働の実践を行い、成果を確認した上で、都が先行的に導入・活用を進める予定です。スタートアップのプロダクト等によって都政課題の解決を図ると同時に、都がアーリー・アダプターとなることによって、そのスタートアップの成長を後押ししていきます。

公募内容の詳細については、キングサーモンプロジェクトのホームページ(https://kingsalmon.tokyo/)で近日中に公開いたしますので、ご注目ください。

今後の取組(2022年1~3月)

2022年度の実証実施に向けて、スタートアップの公募・選定を行います。

スケジュール

3.「スタートアップ協働戦略ver.1.0」のとりまとめ

(詳しくはコチラの記事をご覧ください。)

行政課題解決型ピッチイベントや都政現場における実証実験(キングサーモンプロジェクト)といった取組に加え、さらに協働を効果的に進めるために、関係各局がチームを組んで、都の施策の認知度や、都へ期待することなど、協働の相手方であるスタートアップへの アンケートやヒアリング調査(※)を実施しました。

その結果を踏まえ、課題への対応の方向性を示した「スタートアップ協働戦略ver.1.0」をとりまとめました。

戦略1 様々な協働の取組を更に推進
戦略2 協働の取組を支える仕組みを構築
戦略3 スタートアップと都職員とのコミュニケーションを深化

今後は、スタートアップやアクセラレーターの皆様との対話を継続し 、デザイン思考でその成果を戦略へ反映させながら、 共創の取組として戦略をアップグレードしていきます。

※アンケート結果等はオープンデータで公開しています(コチラ)。

スタートアップ協働戦略ver.1.0
※画像をクリックすると「スタートアップ協働戦略ver.1.0」に移動します。

進捗状況(2021年10~12月)

〇第2回スタートアップ協働戦略PTの開催
・スタートアップやアクセラレーター等へのアンケート・ヒアリング調査の質問事項等についてPTメンバーにおいて議論しました。

・議論を踏まえて、スタートアップ等へ調査を行い、42社へヒアリング、316件のアンケートへの回答がありました。

今後の取組(2022年1~3月)

アンケート・ヒアリング調査を踏まえ、PTにおいて「スタートアップ協働戦略ver.1.0」を取りまとめました。今後は、 同戦略をベースにして、都とスタートアップとのコミュニケーションを深め、協働を更に進めていきます。

4.ユーザーテストガイドラインの策定

上記のようなスタートアップに関する取組に加えて、シビックテックとの協働に向けた取組をご紹介します。

QOS(クオリティ・オブ・サービス)の高い、誰もが使いやすいデジタルサービスを提供するために、リリースの前や後に、サービスの使い勝手をユーザーである都民やシビックテックの方々に試してもらい、その結果に基づいて改善することが重要です。

米国など諸外国で実施されているシビックユーザーテストの導入に向けた第一歩として、都は職員をテスターにしたユーザーテストから始めることとし、具体的な手法を「ユーザーテストガイドライン」としてまとめました。

※一般市民やシビックテックと呼ばれる市民エンジニアが公共機関のデジタルサービスをテストし、改善提案を行う手法

実践を積み重ね、テストを都庁の文化にして、都民にとってより良いサービスを創り上げていきます。

加速化方針画像

進捗状況(2021年10~12月)

〇ユーザーテストの庁内浸透に向けた取組み
ユーザーテストガイドラインに基づくユーザーテストの実施を徹底するため、テストの案件管理ツールの作成、支援体制の確立などに取り組みました。

〇ユーザーテストの実践
・ユーザーテストガイドライン策定以後、ユーザーテストの取組が進んでいます。
 その一例として、 東京都産業労働局によるグループインタビュー形式でのユーザーテスト をご紹介します。
日時  :2021年10月29日(金)
場所  : Tokyo Upgrade Square
実施局 :産業労働局
テスター:ビジネスチャンスナビ2021 の利用が想定される企業
目的  :ビジネスチャンス・ナビの利用体験による利便性の検証
内容  :発注案件の検索、おすすめ案件通知の設定、企業・商品検索や、
     オンライン商談システムのトライアル 

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今後の取組(2022年1~3月)

デジタルサービス局の各局支援のもと、2022年3月末までに、システムやプラットフォーム構築など4件のテストを行う予定です。
・2022年度にはテスターを都民等に拡大するなど、ユーザーテストを発展させていく予定です。