進捗状況(2021年10~12月):デジタルソリューション活用モデル@東京2020大会プロジェクト【オリンピック・パラリンピック準備局】

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デジタルソリューション活用モデル@東京2020大会プロジェクト

進捗状況(2021年10~12月)

ライブサイトの5Gインフラ仮設整備

〇代々木公園内への5Gインフラ仮設整備、5Gを活用した来場者向けコンテンツの提供等

人流抑制、感染拡大防止のため、「集客型」のライブサイト・パブリックビューイングを転換し、デジタルを活用した「オンライン型」の大会の盛り上げを実施しました。
(自宅観戦に役立つ大会情報や競技・選手等を紹介する特設WEBサイトの開設、文化・国際交流ステージを無観客で行い特設ポータルにて発信等)

なお、仮設整備された5GやWi-Fiについては、転用されたワクチン接種会場の運営のネットワークとして、一部活用されました。

こうした5Gをはじめとしたデジタル活用の取組について、大会後の新たなスポーツ実施のあり方や運動機会の創出につながるよう、取り組んでいます。

~大会後のデジタル技術を活用した取組~

TOKYO VR Racing 2021の開催(産業労働局との連携)

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現在、デジタル技術を活用して東京2020パラリンピックマラソンコースをVR(仮想現実)空間で再現し、スポーツの新たな楽しさと東京が持つ観光の魅力を体験できる取組を進めています。

2021年12月12日(日)には、同コースを使ったバーチャルスポーツ大会「TOKYO VR Racing 2021」を開催しました。

本大会は、バーチャルスポーツアプリを使用し、VR空間内のアバターに参加者自身のライドやランの動きを投影して実施するレースです。オンラインで国内外からの参加者と一緒に、東京の街を走り実際に競い合っているような体験ができます。

また、今回、大会を盛り上げるために東京体育館サブアリーナに会場を設置し、ライブ実況をYouTubeで配信するなど、会場でのレースの熱気を広くお伝えしました。
大会では、東京の観光名所を巡る東京2020パラリンピックマラソンコースを活用し、42.195kmを再現したコースの他、ハーフ21km、浅草寺雷門から増上寺までの10km、浅草寺雷門から日本橋までの5km、銀座から増上寺までの3kmと、様々なコース設定をしました。

これらのコースを活用し、引き続き、バーチャルスポーツの楽しさを体験できる機会を提供してまいります。

多言語放送システムの導入

〇競技会場等のアナウンス内容を翻訳し、スマートフォン上に表示する多言語放送システムを整備・活用

東京2020大会では、大会期間中「おもてなしガイドアプリ」を活用して、会場にいる日本語が分からない方や音が聞こえにくい方に向けてアナウンス等を多言語(日・英・中(繁・簡)・韓・西・仏の7言語)で文字配信しました。
会場にいる選手、大会関係者、一部の有観客で開催された会場の観客向けに配信を実施し、多言語で正確な情報を同時に多くの方に配信するなど、運営面等で活用することができました。    

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会場で使用した定型文アナウンスは、上記都立12施設にも整備が完了しており、 各施設の再開館後、国際大会等に加え、一般利用者向けの館内放送や地震等の緊急時の放送に利用し、より多くの方々が安全・安心・快適に施設を利用できるよう、取り組んでまいります。

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活用イメージ(東京2020大会時の様子)

Wi-Fi整備

〇都有会場や仮設シャトルバス乗り場等にWi-Fiを整備、恒設Wi-Fiは大会後も活用

観客用Wi-Fiについては、東京2020大会前に設置されていなかった箇所へWi-Fiを設置し、快適な通信環境を構築しております。
再開業後の施設では、一般利用やイベント等でWi-Fiが利用されております。
今後も、国際大会やイベント開催時等において、多くの方に「つながる東京」を体験していただける通信環境を提供してまいります。

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