進捗報告(2022年1月~3月):デジタル技術を活用した島しょ地域の社会課題解決プロジェクト【総務局・福祉保健局】

プロジェクトのイメージ

進捗状況(2022年1月~3月)

〇教育のデジタル化

EdTech(※1)サービスの活用支援

  • STEAM学習(※2)の取組として、2021年度に学習したプログラミングの知識を活用し、生徒が地域課題の解決のために作成したHPの成果発表をしました。
  • 効果検証を行うため、児童・生徒/保護者/教員に事後アンケートをしました。
  • 2022年度の取組に向けて、島しょ9町村に次年度事業参加の意向調査をしました。
    参加を希望した5町村(利島村、新島村、三宅村、御蔵島村、八丈町)の学校に対してヒアリングを行い、現状の課題や目指す姿を確認しました。

(※1)Education(教育)×Technology(技術)の造語で、教育におけるAI、ビッグデータ等の様々な新しいテクノロジーを活用したあらゆる取組
(※2)Science,Technology,Engineering,Art,Mathematics等の各教科での学習を、実社会での問題発見・解決に生かしていくための教科横断的な教育

〇島しょ遠隔医療への5G活用

  • 3月に、都立広尾病院と八丈島の5G整備済エリアにおいて、5Gを活用した高精細な診療映像等の動画をリアルタイムでやり取りする実証実験を行いました。動画等の送受信に要する時間等を測定するとともに、その見え方などについて、都立広尾病院及び町立八丈病院の医師から意見をもらい、診療支援における有効性を検証しました。
  • 結果として、5Gを活用して送信した動画等については、医師から一定の評価を得ることができた一方で、動画の品質の安定性確保等が今後の課題となりました。これらの課題解決に取り組みながら、次年度の取り組みを進めていきます。
実証事業スケジュール
令和3年度スケジュール
令和3年度実証実験概要

〇デジタル活用協議会の運営

デジタル活用協議会(八丈島)

  • 「八丈島デジタルスクールの開校によるIT人材育成」事業の効果検証をしました。
    移住・定住や島内のデジタル活用機運醸成に一定の効果が認められ、次年度には民間業者による自走化も予定されています。
  • 1月に第5回協議会を開催し、2022年度の取組内容について意見交換をしました。
  • 3月に第6回協議会を開催し、「IT人材育成」の成果報告、並びに2021年度協議会運営について意見交換をしました。

今後の取組(2022年4~6月)

〇教育のデジタル化

EdTechサービスの活用支援

  • 事業に参加を希望する学校に改めてヒアリングを行い、2022年度の目標を設定します。
    学校の希望に沿って各種サービスを提供し、引き続き活用の支援をします。

学校間・島間連携の促進

  • 合同授業等により、島内・島外との連携を促進し、地理的制約を超えた質の高い教育の実現を目指します。
  • 合同授業等の実施に向けて、各学校の希望や他校との連携状況の確認をします。
    確認した内容に基づいて、各学校に連携強化に向けた取組の提案をします。

〇島しょ遠隔医療への5G活用

  • 2021年度の実証結果で明らかとなった課題の解決に取り組みつつ、今年度予定している町立八丈病院への5G環境の整備状況を踏まえながら、取組を推進していきます。
島しょ遠隔医療のイメージ
令和4年度実施イメージ

〇デジタル活用協議会の運営

社会課題解決に向けたプロジェクト(八丈島)

  • 4月に2022年度協議会委員を募集します。
  • 5月に第1回協議会を開催し、今年度取り組む3つの事業について分科会を設置します。
    分科会ではそれぞれの取組について、より具体的な意見交換をする予定です。