進捗状況(2023年度):デジタル技術を活用した島しょ地域の社会課題解決プロジェクト【総務局・保健医療局】

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〇専門家派遣によりデジタルシティズンシップ教育等を推進

  • 2022年度の試行派遣や意向調査を通じて、①GIGAスクール構想の包括的支援、②デジタルシティズンシップ教育(※1)、③EdTech(※2)ツールの活用支援の分野における専門家を本格派遣しました。
  • 教育のデジタル推進に関する各校の主体的な取組に対して、専門家がオンラインでアドバイスを行いました。また、学校ごとのニーズに応じて専門家が現地に赴き、各学年に応じたデジタルシティズンシップ教育の授業のサポートや保護者向け講演会、GIGAスクール構想における端末活用の助言などの個別支援を行いました。
  • EdTechツールを活用し制作したオリジナルWebサイトを通じて、島内外への島の魅力発信を行った中学校の「デジタル×地域課題解決」学習の取組が、全国ICT教育首長協議会が主催する「第6回⽇本ICT 教育アワード」において、全国ICT教育⾸⻑協議会優秀賞を受賞しました。
    『第6回日本ICT教育アワード』受賞自治体一覧
受賞式

(※1)デジタルシティズンシップ教育:急速に進むデジタル社会の中で1人1台端末を整備された児童・生徒が、自律的にデジタル社会とかかわっていくための教育

(※2)EdTech:Education(教育)×Technology(技術)の造語で、教育におけるAI、ビッグデータ等の様々な新しいテクノロジーを活用したあらゆる取組

〇島しょ遠隔医療への5G活用

 2023年3月に運用を開始した、5Gを活用した高精細な映像等の送受信による遠隔医療について継続して実施しました。

〇八丈島でAIデマンドタクシー等の新たな交通システムの実証事業を実施

  • 2023年9月から2024年2月までの期間で、AIデマンドタクシー運行及びシェアリングモビリティサービスの実証を行いました。
  • AIデマンドタクシーは、島内の2つのエリアごとに1台ずつ実証運行し、約2,100名の方に利用いただきました。また、多くの島民の方から島内での社会実装を望む声をいただき、利用者のうち9割以上の方から、サービスに対して肯定的なご意見をいただきました。
  • シェアリングモビリティサービスは、電動バイクを30台、電動トライクを4台導入し、空港や宿泊施設、島内における市街地など7か所にステーションを設置しました。観光客を中心として合計700回の利用をいただきました。

今後の取組(2024年度)

〇八丈島でAIデマンドタクシー等の新たな交通システムの実証事業を継続

  • AIデマンドタクシーや自動運転バス等を活用した新たな交通システムについて実証事業を継続します。
デマンドタクシー

〇島しょ遠隔医療への5G活用

 診療支援を実施しながら運用上生じる課題に対応し、島しょ地域での遠隔医療を推進していきます。

島しょの病院と本土の本土の病院をつなぐイメージ図