プロジェクトの進捗状況(2023年度):都市の3Dデジタルマップ化プロジェクト【都市整備局】

プロジェクトのイメージ

都市の図面を3Dに精緻化し、リアルタイムデータの付加も可能な「都市の3Dデジタルマップ」を構築

区部及び多摩部の3Dデジタルマップ整備完了及びオープンデータ化

 「都市の3Dデジタルマップ化プロジェクト」で区部及び多摩部(狛江市と江戸川区の一部除く)の地上と地下空間(新宿(東口エリア)、渋谷、池袋、東京(八重洲エリア))の3Dデジタルマップを整備しました。

 地上の3D都市モデルは、航空機からレーザ測量技術を用いて取得したデータ(点群データや航空写真等)と二次元の地図と融合させた上で属性情報を付与して作成しました。

 都市再生緊急整備地域や都市開発諸制度における拠点地区などにおける特に機能集積が進むエリアについては、詳細度を高めて作成しました。

都市再生緊急整備地域の地上3D都市モデル(俯瞰)
都市再生緊急整備地域の地上3D都市モデル(歩行者目線)
(※植生や都市設備などの3D都市モデルを視認しやすくするために
建物のテクスチャを外しています)

 また、地下空間の3D都市モデルは、手持ち等のLidar SLAM技術計測による取得したデータを活用し作成しました。

地下空間の3D都市モデル

 2022年度から2023年度にかけて整備した区部・多摩部の都市の3Dデジタルマップデータを公開し、オープンデータとして広く活用できるようにするとともに、「東京都デジタルツイン3Dビューア」に掲載いたします。

○都市の3Dデジタルマップの実装に向けた産学官ワーキンググループの開催

 本ワーキンググループを1月と3月に計2回開催し、本事業に関連する施策の動向や2021年度に取りまとめた仕様等の改定案について議論を重ね、「都市の3Dデジタルマップ 整備・運用要件定義書」及び「都市の3Dデジタルマップのためのデータ製品仕様書」を改定しました。

 2024年度は、区部・多摩部に引き続き、島しょ部へ3Dデジタルマップの整備範囲を拡充していく予定です。

 デジタルツインの社会実装や都市づくりのDXなどを支える情報基盤として求められるデータ仕様の拡充などを図りながら、引き続き、3Dデジタルマップ化プロジェクトを推進してまいります。