本プロジェクトは、スタートアップやシビックテックなど多様なプレイヤーとの協働を積み重ねることで強固な協働スタイルを構築し、社会課題を解決することを目指しています。
2022年1月~3月は、第18~20回ピッチイベントの開催、来年度の実証実験に向けたスタートアップの公募・選定 、スタートアップ協働戦略v.1.0の取りまとめなどに取り組みました。
4月~6月は、引き続きピッチイベントに取り組むほか、 キングサーモンプロジェクトの2022年度のプロジェクト実施に向けた準備などを予定しています。
1.行政課題解決型ピッチイベント
都政課題の解決に資するこれまでにない製品・サービスを提供するスタートアップによるピッチイベントや、行政機関、VCや企業等との交流の場を創出するイベントを開催し、行政課題の解決とスタートアップの成⾧を後押ししています。
進捗状況(2022年1~3月)
①ピッチイベントの開催
2022年1月~3月にピッチイベントを3回開催しました。
※イベントの様子は、noteの記事からご覧いただけます。
(1/14開催)
第18回ピッチイベント
「自動車利用の抑制」
優勝社 :SWAT Mobility Japan株式会社( https://www.swatmobility.com/jp)
提案内容:『路線バス乗車データ可視化(CO2排出量可視化)及びダイヤ最適化サービス』
※写真をクリックするとnoteの記事に遷移します(外部サイト)
(2/15開催)
第19回ピッチイベント
「XR技術等を活用した新たな芸術文化の鑑賞・参加機会の提供」
優勝社 :株式会社ABAL( https://www.abal.jp/)
提案内容:『東京XRアートシアター』
VR空間内での自由移動・体験共有を可能にするソリューション(優勝社製品・サービスイメージ)
※写真をクリックするとnoteの記事に遷移します(外部サイト)
(3/23開催)
第20回ピッチイベント
「最先端技術を活用した、「する」「みる」「支える」スポーツの新たなサービス」
優勝社 :株式会社Link Sports( https://linksports.co.jp/)
提案内容:『TeamHubでスポーツをもっと身近に』
スポーツチームの運営を効率化するチーム管理ツール(優勝社製品・サービスイメージ)
※写真をクリックするとnoteの記事に遷移します(外部サイト)
②製品・サービスを活用した協働
〇 新規協働プロジェクト組成件数 3件(累計19件)
新たに、第8回ピッチイベント優勝社(株式会社ACSL)、第18回ピッチイベント優勝社(SWAT Mobility Japan株式会社)、第19回ピッチイベント優勝社(株式会社ABAL)がテーマ所管局※と協働を開始しました。
※第8回:総務局、第18回:環境局、第19回:生活文化局
今後の取組(2022年4~6月)
①ピッチイベントの開催に向けた準備
2022年度も引き続き多様な行政課題の解決に向けて、ピッチイベントを計11回程度開催していくため、テーマの選定や企画調整などを進めていきます。
②製品・サービスを活用した協働
ピッチイベント優勝社の製品・サービスの早期活用を推進するため、速やかに協働プロジェクトの組成を目指していきます。
2.キングサーモンプロジェクト
グローバル市場を席捲する課題解決型のスタートアップ(「キングサーモン企業」)を東京から輩出し、先端事業による東京の成長と社会課題の解決を目指しています。
進捗状況(2022年1~3月)
・2022年度に向けて3つのテーマで公募・選定を実施いたしました。
・各テーマで、スタートアップの新たなアイデアが多数提案され、その中から、特に光るプロジェクトを提案いただいた以下のスタートアップ3社を選定する運びとなりました。
・2022年度には、都政現場でスタートアップとの新たな協働が始まります。詳細はキングサーモンプロジェクトのホームページ(https://kingsalmon.tokyo/)でも随時発信いたしますので、ぜひご注目ください。
今後の取組(2022年4~6月)
・2022年度のプロジェクト実施に向けて、スタートアップと都政現場とが共に準備を進めます。現場の課題を捉えたプロジェクトの実現に向けて取り組んでいきます。
・都政現場の課題やスタートアップの技術・プロダクトに関する調査を実施し、2023年度に取り組むプロジェクトテーマの掘り起こしを進めます。
3.「スタートアップ協働戦略ver.1.0」のとりまとめ
(詳しくはコチラの記事をご覧ください。)
行政課題解決型ピッチイベントや都政現場における実証実験(キングサーモンプロジェクト)といった取組に加え、さらに協働を効果的に進めるために、関係各局がチームを組んで、都の施策の認知度や、都へ期待することなど、協働の相手方であるスタートアップへの アンケートやヒアリング調査(※)を実施しました。
その結果を踏まえ、2月に課題への対応の方向性を示した「スタートアップ協働戦略ver.1.0」をとりまとめました。
戦略1 様々な協働の取組を更に推進
戦略2 協働の取組を支える仕組みを構築
戦略3 スタートアップと都職員とのコミュニケーションを深化
今後は、スタートアップやアクセラレーターの皆様との対話を継続し 、デザイン思考でその成果を戦略へ反映させながら、 共創の取組として戦略をアップグレードしていきます。
※アンケート結果等はオープンデータで公開しています(コチラ)。
※戦略の背景等についてはnote記事もご覧ください(コチラ)。
進捗状況(2022年1~3月)
2月にスタートアップ協働戦略v.1.0を取りまとめました。協働戦略に基づく事業を着実に推進していくために、スタートアップ協働戦略PTのメンバーと令和4年度の実施方針の検討を進めました。
今後の取組(2022年4~6月)
スタートアップ協働戦略v.1.0のアップグレードに向けてスタートアップへのヒアリングや、ワンブランドの検討を進めます。
4.ユーザーテスト
QOS(クオリティ・オブ・サービス)の高い、誰もが使いやすいデジタルサービスを提供するために、 都は職員や都民等向けのデジタルサービス全般に対してユーザーテストを行うこととし、具体的な手法を「ユーザーテストガイドライン」としてまとめております。
進捗状況(2022年1~3月)
ユーザーテストの庁内浸透に向けた取組み
都民にとってより良いサービスを創り上げていくために、このガイドラインに基づくユーザーテストの実践を更に徹底し、都庁の文化にしていくことが重要です。そのため、ガイドラインのコンセプトを具体的なプロセスに落とし込んだ、実施手順書や管理ツールを作成するとともに、職員向けの解説動画の公開や、ユーザーテスト後のシステム改修費用の予算措置などを新たに実施しました。
都のユーザーテストの取り組みについての講演の実施
2022年2月18日(金)に 開催したDevelopers Summit 2022において、本ガイドラインの講演を行いました。都職員の登壇は、昨年に続いて2回目ですが、行政系職員の登壇は今回が初めてです。
今回の講演では、ユーザーテストガイドライン策定の背景やガイドラインの概要、ユーザーテストの今後の展開などをご紹介しました。
※詳細はコチラからご覧ください。
今後の取組(2022年4~6月)
昨年度のユーザーテスト結果の集約・分析を行うとともに、その結果を踏まえ、第3四半期に予定するユーザーテストガイドラインのバージョンアップに向けて、テスターの都民への拡大も含め、検討を進めます。