東京都の島しょ部にてデジタル技術を活用した教育推進モデル実証事業を開始します!~EdTechサービス・STEAM教育の導入を促進~

プロジェクトのイメージ

 東京都は島しょ4町村(利島村、三宅村、御蔵島村及び八丈町)の小中学校を対象とし、デジタル技術を活用した教育の推進を目的に、最新のEdTechサービス(※1)やSTEAM教育(※2)などの導入促進を進める実証事業を開始しました。

(※1)Education(教育)×Technology(技術)の造語で、教育における AI、ビッグデータ等の様々な新しいテクノロジーを活用したあらゆる取組
(※2)Science, Technology, Engineering, Art, Mathematics 等の各教科での学習を実社会での問題発見・解決にいかしていくための教科横断的な教育

 現在、東京都総務局では「「未来の東京」戦略」や「スマート東京実施戦略」に基づき、各局と連携して「デジタル技術を活用した島しょ地域の社会課題解決プロジェクト」に取り組んでいます。

 当プロジェクトは、「デジタル技術を積極的に活用し、生活環境の改善、産業振興、行政サービスの向上といった、島しょ地域の様々な社会課題を解決すること」を目的としており、当面は八丈町をモデルにプロジェクトを展開し、効果が得られたものについては順次他の島しょ町村にも展開していく予定です。

 当プロジェクトの柱のひとつとして教育分野を挙げており、八丈町におけるデジタル技術を活用した教育の推進を利島村、三宅村及び御蔵島村を加えた4町村において実施していくこととなりました。

 今年度の実証を通じて、誰一人取り残すことのない個別最適な学び、創造性を育む学び及び教職員の働き方改革・学校運営の効率化の実現に寄与できる、島しょ地域の特性を踏まえた独自の教育モデルの確立を進めてまいります。

教育推進モデル実証事業の概要

1 背景

  • 2020年度、新型コロナウイルス感染拡大の影響に伴う休校対応や感染防止の観点から文部科学省のGIGAスクール構想が加速したこともあり、八丈町及び希望のあった町村において、1人1台端末の導入等ハード面の取組を支援(端末は休校を想定し、家庭の通信環境に影響されにくいLTEモデルを採用)
  • 2021年度は導入した端末を活用したソフト面での取組を実施

2 実証事業の内容

  • 実証に賛同した島しょ4町村(利島村、三宅村、御蔵島村、八丈町)の小中学校が対象
  • EdTechサービス(アダプティブ教材、プログラミング学習教材)の導入
  • STEAM教育(プログラミング学習とProject Based Learning(課題解決型学習)を組み合わせた『CPBL (Creative PBL)』)の実施(一部の中学校)
  • 授業支援ツール(G-Suite for Education)の活用モデルの構築
  • 上記を実施するための教職員のサポート等、人的支援

3 本実証事業における事業者の役割

㈱ボストン・コンサルティング・グループ実証事業全体のマネジメント 授業支援ツールの活用モデルの構築支援 https://www.bcg.com/ja-jp/press/7july2021-bcg-ict-project-support-for-tokyo-islands
㈱すららネットアダプティブ教材(AIドリル「すらら」)の導入、活用支援 https://surala.jp/information/210707/
ライフイズテック㈱プログラミング学習教材「ライフイズテックレッスン」の導入、活用支援 STEAM教育の実施支援
https://life-is-tech.com/news/news/210707_litlesson

4 今後の予定

2021年8月まで

 各種ツールの導入に向けた教職員向け研修等の実施

2021年9月~2022年3月

 実証期間

2022年1月~3月

 実証の振り返り、成果の取りまとめ

【問い合わせ先】
総務局行政部振興企画課 電話:03-5388-2444(直通)

本件は、「『未来の東京』戦略」を推進する事業です。
戦略17 多摩・島しょ振興戦略「デジタル技術を活用した島しょ地域の社会課題の解決」