進捗状況(2022年7~9月):DXによる高潮等への防災力向上プロジェクト【港湾局】

高潮防災DXのイメージ

進捗状況(2022年7~9月)

■高潮防災総合情報システムによる防災情報発信

  • 新たに東京港内の3箇所に海面ライブカメラを増設するため、機器の製作及び設置作業を発注しました(10月契約予定) 。
  • 8月4日に開催された第4回東京都オープンデータ・ラウンドテーブルでの参加者からのご要望を受け、高潮浸水想定区域図の浸水深等のShapeファイルデータについて、迅速にオープンデータ化を実施しました。
オープンデータカタログサイト

■AI等を活用した水位予測による水門等の操作支援

  • 外水位予測(水門の操作支援)について、令和4年台風第8号など、実際の潮位変動発生時にリアルタイムの予測を行い、予測精度の検証や予測誤差の要因分析を行いました。
  • 内水位予測(排水機場の操作支援)について、過去の台風における下水道施設から運河内への放流量データ等を基に、予測モデルの作成を進めました。

令和4年台風第8号時の外水位予測結果(3時間先予測)

ドローンによる災害時の施設点検

  • 飛行エリアの拡大に向け、鉄道などの近接構造物の施設管理者との協議や上空のLTE電波状況等の調査の準備を進めました。
  • 災害時の施設点検に必要な3D点群データの点密度や測量精度について検討しました。

今後の取組(2022年10~12月)

■高潮防災総合情報システムによる防災情報発信

  • 海面ライブカメラの増設に向け、機器製作や設置箇所の詳細な現地調査を行います。
  • 高潮防災情報のさらなる発信強化に向け、東京都防災アプリや東京デジタルツインなどの他コンテンツとの連携や、国や民間による情報発信の先進事例に関する調査を行います。

■AI等を活用した水位予測による水門等の操作支援

  • 引き続き、外水位予測の予測精度の検証や予測モデルの改良等を進めるとともに、内水位予測の予測モデルの作成を進めます。

■ドローンによる災害時の施設点検

  • 飛行エリアの拡大に向けた、施設管理者との協議及び上空のLTE電波状況等の調査を引き続き進めるとともに、協議内容を踏まえた具体的な飛行ルートの選定を行います。